パリをお得に効率よく観光するなら絶対見逃せない!「パリ・ミュージアム・パス」
芸術の都パリにはルーブルやオルセーといった世界に名だたる美術館をはじめ、たくさんの美術館や博物館があります。しかし一つひとつの施設で都度入場料を払っていると費用がかなり高額になることも……
パリの美術館や博物館を巡るうえで活用したいのが「パリ・ミュージアム・パス」。
これさえ手に入れておけば対象となる施設がフリーパスで入場できるのです。
対象施設はルーブル美術館やオルセー美術館はもちろんのこと、ピカソ美術館やノートルダム寺院の塔、サント・シャペル、凱旋門、パンテオンといった歴史的建造物、さらには郊外のヴェルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー城までカバー。60近い施設にこれひとつで入れてしまうのです。
パリのおもな観光スポットとしては、パレ・ガルニエ(オペラ座)とエッフェル塔以外は網羅しているといえるでしょう。
折りたたんであるパスを広げると、対象施設の概要や営業時間などが記載されたパンフレットになっています。
パスの料金は2日券が48ユーロ、4日券が62ユーロ、6日券が74ユーロと、期間が長くなるにつれてよりお得になっていきます。2日券と4日券の差額は14ユーロ、さらに4日券と6日券の差額はわずか12ユーロなので、4日以上パリを観光できる場合は特にお得です。
パリを観光できる日数が実質何日あるかに合わせてパスの期間を選びましょう。
たとえばパリで観光できる日数が5日間ある場合は4日間のパスを購入し、残り1日はミュージアム・パス対象外の施設(パレ・ガルニエなど)や入場無料のスポット(サクレ・クール聖堂など)をめぐったり、街歩きやショッピングに充てたりするといいですね。
パスはいったん利用を開始したら中断することはできず連続した日程で利用する必要がありますので、各施設の休館日や開館時間を調べたうえで計画的に利用しましょう。
4日間のパスを利用する場合、一日あたりの料金は15.5ユーロになります。
たとえば1日でサント・シャペルとコンシェルジュリー(共通券13.5ユーロ)、パンテオン(7.5ユーロ)、オルセー美術館(11ユーロ)に行ったとします。これら各施設の入場料を合計すると32ユーロとなるので、パスを利用すると出費が約半分に抑えられることになります。実際には一日でもっとたくさんの場所を訪れることも可能なので使い方次第で大幅な節約になりますよ。
しかも、パリ・ミュージアム・パスのメリットは出費が抑えられるというだけではありません。パリの観光地では、たいていチケットを持っていない人用の入り口とチケットを持っている人用の入口が分かれており、パスを持っていればチケットを持っている人用の入り口から入場することができるのです。
チケットを持っている人用の入り口は行列が少ないうえ列がスムーズに流れるので、待ち時間を大幅に削減できます。世界中から観光客が訪れるパリの有名観光スポットはいつも行列ができているのでパスを持っているメリットは計り知れません。
使い方にもよりますが2日間のパスでは経済的なメリットはさほど大きくないかもしれません。しかし、限られた日程だからこそ待ち時間を短縮し、観光時間を最大化できるのは大きなメリットです。チケットを持っていない人たちが並んでいるなか、パスを持っているだけで並ばずに入場できたらちょっとした優越感ではないでしょうか。
パスが購入できる場所は、パリ・ミュージアム・パスが利用できる施設、パリ市内の観光案内所、シャルル・ド・ゴール空港の観光案内所です。日本でもパリ・ミュージアム・パス ジャポンで購入することができますが、現地で購入するほうがむしろ手間がかかりません。
パスの有効期限は使用を開始した日から数えて連続した2日間・4日間・6日間です。購入した日からのカウントではありませんので、パリに着いたら観光案内所で購入しておくか、パンテオンやコンシェルジュリーといった比較的並ばずに済む対象施設で購入するのがおすすめです。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿、凱旋門といった超人気スポットでの購入は長時間並ぶ可能性があるのでおすすめできません。またルーブルとヴェルサイユは特に混雑するスポットなので、パスを持っているからといって安心せず、朝早く、できれば開館時間よりも前に到着するように行くのがおすすめです。
パリ・ミュージアム・パスを賢く使って、お得に、そして効率的にパリ観光を楽しみましょう!
パリ・ミュージアム・パス日本語公式サイト http://www.parismuseumpass-japon.com/index.html
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/旅に行きたくなるメディア