【発祥の地】焼うどん発祥の店「だるま堂」の「天まど」が最高に美味しい件
焼うどん。香ばしいソースの香りと、シャキシャキした野菜とジューシーな肉たち。
噛み応えのある麺が、ずっしりとお腹に幸せを運んできます。
居酒屋のおつまみから子供たちのおやつにまで市民権を得ている「焼うどん」。
B級グルメの中でも全国的に有名なジャンルと言っても過言ではありませんが、実はこの料理、福岡県北九州市が発祥の地であることをご存じでしょうか?
北九州市は、古くからアジアと日本を結ぶ交通の要所であったことから「九州の玄関口」とも呼ばれ、製鉄業をはじめとする工業都市として発展しました。
多様な文化や価値観が行き交う中で、アーケード街にスーパーマーケット、競輪など、最先端のサービスや商品がいくつも生み出されたのです。
そのうちの一つが、「焼うどん」。
今回は、今や国民的なB級グルメの1つとなった「焼うどん」発祥のお店、「だるま堂」をご紹介します。
・昭和20年来の歴史を感じる、重厚かつレトロな佇まいがおしゃれ
小倉駅から5分ほど歩くと、「鳥町食道街」という小倉のモダンが楽しめる小道にたどり着きます。
この食道街の東側入口を入ってすぐ左手にあるのが、今回ご紹介する「だるま堂」です。
達筆で「だるま堂」と書かれた暖簾は、街行く人の目を引きます。
焼うどんの始まりは、終戦直後の昭和20年に遡ります。
食糧難の当時、「だるま堂」の主人が焼きそば用のそば玉を切らし、干しうどんで代用したところ、大好評だったのが始まりなのだそう。
壁や天井のすすけ具合からは、長い焼うどんの歴史を感じます。
壁には、一面に有名人のサインが飾られています。
・メニューは「天まど」か「焼うどん」の2択のみ。名物「天まど」を選ぼう。
入店すると、チヨノばあちゃんはすぐにうどんを焼き始めてくれます。
鉄板から立ち昇る、ソースと出汁の香りは、美味しい焼うどんを予感させます。
こちらのだるま堂の食事メニュー、「焼うどん」と「天まど」の2種類のみ。
「天まど」というのは、焼うどんに目玉焼きを乗せたもののこと。
通常の焼うどんよりも少しだけリッチなメニュー、それが「天まど」なのです。
・出汁のきいた至高の焼きそば「天まど」
こんもりとうず高くお皿に盛られた麺は、稲庭うどんや五島うどんのようにやや細め。
そして天まどの最大の特徴は、ソース。
一般的な焼うどんのように、濃厚ソースでこってりとした味とは一線を画しています。
しっかりとダシが効いているソースからは、品のある香りを感じる事できます。
そのダシの味わいとウスターソースの味わいが、じわじわと口いっぱいに広がって行きます。
具はキャベツ、玉ねぎ、薄めの豚肉の三種類のみ。
主張しすぎないシンプルな具材にソースが絡み、昔懐かしい味わいです。
チヨノばあちゃん曰く、ガッツリ食べたい男性のお客さんには、ごはん(100円)に天まどを載せるのもおすすめだとか。
小倉は居酒屋も多いので、朝軽く飲んだ後に、シメのラーメンならぬ焼うどんで立ち寄るのも良さそうですね。
ちなみに、お持ち帰りにも対応してくれますよ。
もし福岡県に訪れるのであれば、ぜひ焼うどん発祥の店「だるま堂」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
戦後から続く名店の味を、ぜひ感じてみてください。
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お店 だるま堂(だるまどう)
住所 福岡県北九州市小倉北区魚町1丁目4-17 鳥町食道街
営業時間 12:00〜18:00
定休日 木曜日(時々不定休)