The Hollywood ReporterのTwitterより
米国時間22日夜、ラスベガスでビルボード・ミュージック・アワード(BBMA)が開催され、マドンナがプリンスに捧げる追悼パフォーマンスとして「パープル・レイン」などのヒット曲を披露した。パフォーマンス中にスティーヴィー・ワンダーも登場してステージを盛り上げたが、プリンスのファンからは厳しい意見が噴出した。
マドンナがトリビュートアクトを行うことが決定した直後にファンは行動を起こしていた。「なぜ追悼パフォーマンスをマドンナ1人で行うのか」「黒人アーティストもメインに加わるべき」といった声をビルボード側に届けるべく、署名サイトChange.orgに「マドンナにプリンスへのトリビュートを止めさせよう」というページを開設。目標値の1万件には届かなかったが、BBMAまでに9,000人分弱の署名が寄せられた。この嘆願を受け、BBMAのエグゼクティヴ・プロデューサー、マーク・ブラッコは「誰もが自分の意見を持つ権利があります。我々はマドンナをショーに迎えられることを誇りに思いますし、彼女以上の適役はいないと考えています。素晴らしいものになると確信しています」とAP通信の取材に対してコメント。
しかし、プリンスファンが抱くマドンナへの嫌悪感はブラッコの予想を超えていたようだ。Twitter上には「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー」や「パープル・レイン」を歌ったマドンナに対する批判が相次いだ。
「スティヴィーが出るなら、マドンナは本当に要らなかったよね」
「なんでこの人選だったのか全くわからない」
「見ていられない、マドンナがプリンスを歌っているなんて、気分が悪くなる」
「これが追悼? マドンナの独りよがりなカラオケじゃないか」
「リスペクトのかけらもない! とにかくひどい!」
あるジャーナリストは「パワフルって言葉が“酷い”って意味なら、そうだね、このパフォーマンスはパワフルだったと言えるね」「ありがとう、スティーヴィー・ワンダー。あなたはこのステージをどうにかしようと最大限の努力をしてくれた」とチクリ。
紫色のベルベッド張りの椅子に座って登場し、衣装はグッチデザインのペールパープルのスーツ。天国のプリンスへ捧げるパフォーマンスというより、マドンナが自身の解釈でプリンスのヒット曲を歌うだけという印象が強くなってしまったことが、ファンの反感を買っている要因と言えそうだ。