日本時間24日、ロッキーズ戦に先発したドジャース・前田健太は、この日も素晴らしいピッチングを披露し、3勝目。6回1/3を無失点に抑え、その防御率は4試合で0.36という見事な成績だ。

だが、前田はメジャー移籍交渉前に行われたメディカルチェックで「右肘に問題がある」という指摘を受けると、以後ドジャースとの交渉は難航。日本球界屈指の右腕をもってしても、基本年俸はメジャーリーグの平均年俸より低い3億6000万円（8年契約）という不本意なものとなった。

すると、23日放送、TBS「バース・デイ」では「前田健太 衝撃のメジャーデビュー 入団の真相・・・苦悩を告白」と今月15日に収録した前田のインタビューが伝えられた。

「驚きはありましたね、正直」。メディカルチェックの結果について、こう切り出した前田は「今まで自分の体に何も感じてなかったですし、誰でもケガをするリスクはあると思うんですけど自分は今までずっと投げてきたので、このままずっと投げ続けられる自信はもちろんある」を続け、悔しさを滲ませた。

また難航した移籍交渉について、「契約できないかもしれないという状況で考えていたので僕自身は涙が出てしまった。家族も不安にさせてしまったんだなというのもありますし、家族も泣いてしまっていたので、それはすごく悲しかった」と明かすと、「単純にこっちで投げたいという思いとメジャーリーグにきて野球がしたいという思いが一番強かったので、どういう契約内容でもくるつもりだった。少々自分が思い描いたものじゃなかったですけど、そのくらいじゃ気持ちは揺らがなかった」と心境を語った。

その他にも、不慣れな環境から本来の投球ができずにいたオープン戦を「みんなパワーがあって、大振りで大味なバッティングをするなって感じてたんですけど、いざ投げてみるとそうじゃなくて、なかなか空振りしてくれないし、なかなか三振してくれない」などと振り返っている前田。今後の目標を訊かれると「日本で優勝することができなかったのでこっちではワールドシリーズで投げて勝てるようなピッチャーになっていきたい」と語っている。