太陽の表面で観測される黒点(または太陽黒点)。その正体は太陽の温度の低い場所なんですが、新たにNASAが公開した動画からは「巨大なハート型黒点」が確認できます。これは太陽から私たちへの贈り物…なんでしょうか?
 
「AR2529」と名付けられたこの黒点は、なんと地球の数倍の大きさになります。その巨大さから、この黒点は地球からも観測が可能です。下の画像はニューヨークで撮影された飛行機と巨大黒点の画像ですが、なんともロマンティックな天文写真ですね!
 

 
黒点は「active region(AR)」と呼ばれることもあり、「太陽フレア」や「コロナ質量放出」の発生地点となっています。どちらも膨大なプラズマの放出を伴う現象で、オーロラの発生原因となったり、時には人工衛星に悪影響を与えることもあります。実際に、AR2529からも小規模なコロナ質量放出が観測されています。
 
また黒点の場所は太陽の自転によって東から西へと刻々と変化しており、そのうち消滅してしまう存在です。今回のハート型の黒点もしばらくした後に消えてしまうことでしょう。うーん、ちょっとさみしいかも。
 
なお、太陽は決して直接観察せず、フィルターなどを通して鑑賞しましょうね!
 
Image Credit: NASA、Alexander Krivenyshev
■Sun’s Giant ‘Heart’ Sunspot Faces Earth in New Video, Photos
http://www.space.com/32573-sun-heart-shaped-sunspot-video-photos.html?utm_source=rss&utm_medium=rss