当たりが出たらもう1本――。アイスキャンディーや駄菓子などでお馴染みの「当たり棒」が、2015年12月8日からファミリーマートのアメリカンドッグに導入された。


当たり棒の確率は...?

子どものころ駄菓子屋で体験したような「ワクワク感」がコンビニで味わえるだけでも十分に満足できそうなキャンペーンなのだが、やっぱりどうしても気になってしまうのは、「当たり棒の出る確率」だろう。

というわけでJタウンネット編集部は、大量のアメリカンドッグを実食しつつ、ファミリーマートの担当者へ取材することで当たりの確率を調査しようと試みた。

大量のアメリカンドッグを食べて検証

大量のアメリカンドッグを入手するため、編集部のある麹町周辺のファミマを回ったのだが、見つけたのはたった1本。当たり棒の導入直後だったためか、多くの店舗で売り切れになっていた。


これじゃあもう1本もらえない

仕方がないので、麹町駅前店で取り置きをお願いしてみる。コンビニでアメリカンドッグの予約を頼むのは初めて体験だったが、店員は快く応じてくれた。続けて「10本ほどお願いしたいのですが......」と告げると、さすがに苦笑いを浮かべていたが。


予約に応じてくれたファミリーマート麹町駅前店。ありがとうございました

いくぶん回り道はあったものの、こうして10本のアメリカンドッグを入手した記者。さっそく、食べながら検証してみる。


アメリカンドッグを積み上げる
「外サク中フワ」でウマい

従来に比べ10%大きさがアップしたというソーセージや、よりサクッとした食感を追求した生地など、当たり棒の導入とともにリニューアルされたアメリカンドッグは、1本でも十分満足できそうな美味しさ。というより、続けて2本食べるのはなかなかキツいほどのボリュームである。

2本食べたところで早くも限界を迎えた記者。編集部に協力を仰ぎつつ、なんとか10本全てを食べきった。だが、残念ながら当たり棒を引き当てることはできなかった。


アメリカンドッグにむらがる編集部
残念ながら10本全てハズレ

実は、同様の「食べてみた」検証にチャレンジしたネットメディアはJタウンネットだけではない。すでにロケットニュース24が、15本のアメリカンドッグを食べた検証記事を公開している。だが、その結果も「15本の中に当たり棒は1本も入っていない」という。

これに1本だけ買ってハズレだったというおたくま経済新聞の記事と、人気YouTuberのシバターさんの動画(6本食べて当たり無し)の結果を加えると、これまでに検証されたアメリカンドッグは全32本にも達する。そのうち、当たり棒はゼロだった。

ファミマの担当者が教えてくれた「当たりを引くコツ」とは

もちろん、たまたま運が悪かっただけかもしれない。しかし、ここまで「当たらない」といらぬ疑いを抱いてしまうことも確か。Jタウンネット編集部は、ファミリーマートの担当者に「当たりの確率」について詳しい話を聞いた。

「正直、お答えすることは難しい質問ですね......。一つだけ言えるのは、3本買ったら1本当たるような割合ではないということです」
「ただ、アメリカンドッグの『当たり・ハズレ』は製造段階(生産工場)で決まることですので、各店舗に均等に配分されるわけではありません。そのため、当たりやすい店舗と当たりにくい店舗が存在することは確かなんです」

なるほど、やはりそう簡単に当たるものではないらしい。今回の「食べてみた」検証の結果を伝えても、担当者から「おかしいですね、それだけ食べれば当たるはずなんですが」といったような言葉は一切なかった。


当たり棒はこんな感じらしい

だが、どうしても当ててみたいという人のために、担当者がアドバイスをくれた。

「アメリカンドッグの販売量が多い店舗では、1度に仕入れる量も多くなります。そのため、当たり付きの『アメリカンドッグ』が販売されている本数が多くなる可能性が高いです」

もし今回の検証のように、1店舗で大量に購入する場合は、アメリカンドッグがよく売れていそうな店を選んだ方が良さそうだ。

また、今回取り上げたJタウンネットをはじめとする検証では当たりを引きあてることはできなかったが、ツイッターには「当選報告」がいくつも寄せられていることを最後に言い添えておきたい。