相沢:レコーディングの時に、7人で歌っても、声質が一人も被らなかったので、すごく面白いなと思ったんですけど、しょこたんは一人三役ぐらい、色んな声で歌ってて。いつもアニソンシンガーとしての、しょこたんらしい感じの声を聴いていたので、それだけじゃなくて、こんなにも色んな声で、色んな表現ができて、それがこの一曲に入っていてすごいなと感動して。「ここ好きですぅ〜」みたいな話をしてました(笑)。

夢眠:もう「バカーん」が最高で。ザ・お色気みたいな所をサラリとやってらっしゃって、感動しました。

中川:今までロックな曲を歌う時と、甘い感じの曲を歌う時とで、曲調によって全然声が変わるというか。ライブで育っていくことはあっても、「これがしょこたんの声ですね」という、パンチが無いのが大きな悩みで。でんぱ組.incの曲で、みんなの声を聴いていると、「ここ、もがちゃんだ」とか「ここ、みりんちゃんだ」とか「ここ、ピンちゃんだ」とか、個性がすごくあって。表情でも、動きでも、生き方でも、全部「自分はこれ!」っていうのがハッキリあるのが、格好良いなと思って。

ちゃんと7人になった意味が無いといけないけど、声で分かるようにって、どうすればいいのかな?って悩んで。難しかったんですけど、アニメのアフレコに近い感じで、歌ったかもしれないですね。ヒャダインさんの作り方が、みんなの声を分かりやすく、ちゃんと音に仕上げてくださっているのもあるんですけど。「いやーん」も「バカーん」も、正解って何だろう?って思うんですけど、色々と試してみて。みんなキャラクターが立っているから、斬新で、勉強になりましたね。

――でんぱ組.incの皆さんは、今までにもヒャダインさんとお仕事をした経験があると思いますが、今回はいかがでしたか?

夢眠:ヒャダインさん、楽しんでるなぁ〜、楽しい仕事だったのかなぁ、みたいな(笑)。すごくハジケてくれたなと思いました。

相沢:一生分の「パンチラ」を言ったかな(笑)。

――男性が書かれた歌詞を、女性の皆さんが見ると、どうなんですか?

相沢:すごく少女、可愛い。

夢眠:乙女(笑)。

最上:別のレコーディングでヒャダインさんに会った時に言ってたのは、「オレの方が多分、でんぱ組.incより女子力が高い!」って(笑)。

夢眠:もう、そういうことばっかり言ってくるんです〜。

最上:「はい、その通りです!」って(笑)。

――皆さん、女子力、低いんですか?

でんぱ組.inc:いやぁ〜。

夢眠:そんなつもりは無いんですけど(笑)。

でんぱ組.inc:ヒャダインさんが高いんです。

相沢:いつもすごくて、仮歌を6人の声真似でレコーディングして、送ってきてくれるんですよ。で、それが似てるんですよね。もう、なんだよー!みたいな(笑)。

夢眠:それでいいじゃん!

――パート割は最初に決められてるんですね。

夢眠:多分、意識して作ってくださったんじゃないかなというぐらい、ガッツリでした。

――今回に限らず、でんぱ組.incの他の楽曲でもそうなんですか?

最上:ヒャダインさんの時は「この子だから、これを歌う」みたいな歌詞をハメてきてくれるので。代わりは無い!みたいな。

夢眠:メンバーチェンジ出来ないようにされてるんですよ。「お前ら、ヤメれないからな!」と言われるぐらい。歌詞の、ねむ(夢眠)の所に「ねむ」って入ってたり、他の人が歌えないようになってるんです。