ソフトバンクのiPhone 6/6 Plusが値上げで割賦購入時に審査が必要に!「支払可能見込額調査」の結果次第で買えないケースもある?

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この春は、さまざまなものが値上がりしている。
油や光熱費以外にも、牛丼なんかも値上がりしている。
さらに、日本で非常に高いシェアを持っているスマホ、「iPhone」も大幅な値上げが実施された。

アップルストアなどで販売されるSIMフリー版iPhone 6/6 Plusは昨年12月から長期間の販売停止が続いたのち、今年3月に1万円以上値上げされた。
アップルストアでの値上げは、円安の影響を反映させてものと言われている。

こうしたアップルストアでの値上げにともない、NTTドコモとソフトバンクもiPhoneの値上げに踏み切った。(KDDIは執筆時点では値上げしていない)。

●ギリギリ10万円未満にしたドコモと10万円超えのソフトバンク
今回値上げされたiPhone 6/6 Plusの価格は以下のようになる。

NTTドコモ iPhone一括価格
iPhone 6 16GBモデル 8万4240円
iPhone 6 64GBモデル 9万6552円
iPhone 6 128GBモデル 9万9792円

iPhone 6 Plus 16GBモデル 9万6552円
iPhone 6 Plus 64GBモデル 9万9792円
iPhone 6 Plus 128GBモデル 9万9792円

ソフトバンク iPhone一括価格
iPhone 6 16GBモデル 8万3040円
iPhone 6 64GBモデル 9万5760円
iPhone 6 128GBモデル 10万8720円

iPhone 6 Plus 16GBモデル 9万5760円
iPhone 6 Plus 64GBモデル 10万8720円
iPhone 6 Plus 128GBモデル 12万1440円

※価格はすべて4月16日現在のもの

以上となる。
今後、これらの価格に対して、ユーザーの持っているポイントや、月々の利用料金割引(月々サポートや月月割)を引いた金額が実質負担額となる。

注目したいのは、
ドコモはぎりぎり10万円を超えていないがソフトバンクは一部モデルが10万円突破しているところなのだ。

実は、この10万円を超えるか超えないかで、大きな差があるのだ。

ソフトバンクでは、「分割払いのお支払い総額が10万円を超える場合のご案内」として、
「割賦販売法(第35条の3の3第1項)にもとづき、自分の支払い能力を超えない範囲で安心してご利用いただくために「支払可能見込額」を確認させていただきます」
としている。

つまり、10万円を超える高額商品の割賦販売の場合は「ご契約書情報申告書」に
・年収
・ローンの有無
・世帯人数

といった情報の記入が必要となるのだ。

これらの情報は、 支払可能見込額調査に使われ、年収や生活維持費等をもとに、割賦(ローン)契約できるかどうかを算定するために使われる。
ちなみに10万円未満の場合は、延滞していないこと等を確認する程度となっている。

そのため、支払可能見込額調査で審査おちなど、不便さが発生する
・10万円以上を超える割賦審査には時間がかかる
・支払可能見込額調査の結果により審査落ちの可能性がある
・延滞をしていない人であっても審査落ちの可能性もある


ちなみに支払可能見込額調査は、ソフトバンクに限らず、ドコモでもKDDIでも10万円を超える商品の割賦販売時では必要になる。
今後ほかの会社でも10万円を超える高額なスマホやタブレットが登場した場合には同様の手続きが必要となる。

ドコモがiPhoneを値上げしてもギリギリ9万円台にしたのは、こうした不都合を回避するためではないかと、筆者は推測している。

とくかく、現状ソフトバンクでは
iPhone 6 128GBモデル
iPhone 6 Plus 64GBモデル
iPhone 6 Plus 128GBモデル
を割賦契約する場合は、審査に時間がかかってしまう可能性が高いと思ったほうが良さそうだ。

分割払いのお支払い総額が10万円を超える場合のご案内(PDFファイル)


布施 繁樹