巨額の富を得るサッカー選手に比べ、試合をコントロールする審判の給料は気になるところ。イタリア最大のスポーツ新聞、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙が編集する週刊誌「スポーツ・ウィーク」が先日、審判に支払われる報酬をカテゴリー別に掲載した。

平均的な1試合当たりの報酬は以下の通り。
■ セリエA・・・5000ユーロ(約70万円)
■ セリエB・・・2500ユーロ(約35万円)
■ セリエC、D・・・47ユーロ(約6600円)
■ アマチュア・・・27〜36ユーロ(約3800円〜5000円)
■ ユース・・・24〜34ユーロ(約3400円〜4800円)

1試合トータル約2時間、移動など拘束時間も考慮するとセリエA、Bで笛を吹かない場合の報酬は極端に厳しい現実となる。昨季限りで引退した世界ナンバーワン審判コリーナ氏でさえセリエBで笛を吹くこともあった。現在20チームで構成されるセリエA、年間試合数「38」全てを裁いたとしたら年俸2660万円に達するが、現実的にはそう上手く事が運ばない。選手、サポーターからの暴言に加え、ちょっとしたミスで「謹慎処分」の対象となる審判。賞賛されるケースは稀で、常に批判の対象になる審判。本当にカルチョを愛しているのはもしかしたら彼らかもしれない。