23日オープンした「復刻版モスバーガー店舗」で、創業当初の味を再現する櫻田厚社長。(撮影:東雲吾衣)

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モスバーガーを展開するモスフードサービス<8153>は23日、34年前の創業当初のモスバーガーを再現した「復刻版モスバーガー店舗」を東京都港区の汐留に同日オープンすると発表した。バーガー類のメニューは創業当時の8種類、店舗は8.8坪の立席カウンターのみと、ファストカジュアルの原点に立ち戻った営業を目指す。

 モスバーガーが復刻版の店舗で目指す「ファストカジュアル」とは、ファストフードの手軽さと、カジュアルレストランのメニュー品質やサービスをあわせもった業態のこと。注文をうけて商品をつくりはじめる「アフターオーダー」などで、他のファストフード店とは「食へのこだわり」で一線を画しているという。

 復刻版店舗のテリヤキバーガーは、現在のモスバーガーで販売されているものよりも甘く濃い味で、パティも創業当時と同じ牛肉と豚肉の合い挽き肉を使用している。同社の櫻田厚社長は「人と人との関係を深められる店舗を目指したい」と復刻版店舗への思いを話した。また、記者発表会では一日店長として創業の味を自らの手で再現した。【了】