9日午前の衆院予算委員会で質問に立った自民党の菅原一秀議員

写真拡大

衆院予算委員会は9日、一般質疑を行ったが、午前中に質問に立った自民党の菅原一秀議員が民主党議員の不祥事を並べて批判を続けた、として民主党側が反発、午後からの質疑をすべて中断し、散会した。中断した質疑は明日以降に回る。

 民主党は、党ホームページ上で「アンフェアだ」などと菅原氏の態度を批判。同日昼の同党代議士会では、議員運営委員会の中川正春筆頭理事が「意図的な質問だ。異常な状態が収まるまで日程協議に応じることはできない」と述べた。

 午前中の質疑で、菅原氏は、民主党の鳩山由紀夫幹事長が「ライブドア問題に自民党議員の影がちらついている」とテレビで発言したことに対して、「もしうわさレベルで公共の電波上で口にしたのなら看過できない」と批判。また「このところ盛んに自民党を批判する民主党はどうなのか」と切り出し、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された小林憲司前議員や、弁護士法違反容疑で逮捕された西村真悟議員らの名を挙げて、民主党批判を続けた。

 民主党議員から「ちゃんと質問をしろ」など野次が飛び、大島理森委員長が「速く質問に入ってください」と促す場面もあった。

 その後、登壇した民主党の伴野豊議員は、質問に先立ち、「神聖な予算委員会の場なのに、菅原氏の質問は下品で卑怯だ」と抗議した。【了】

■関連記事
株式分割「法改正は慎重に」

■関連リンク
自民党
民主党
衆議院