15日午前６時、東京・九段の靖国�端劼粒�門を待つ戦没者の遺族や関係者など。（撮影：吉川忠行）

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「終戦60年」の節目となる終戦記念日の15日、全国各地で自治体や遺族会、市民団体などによって追悼行事が行われ、犠牲者の冥福（めいふく）を祈る。

　東京都千代田区の日本武道館では、政府主催の全国戦没者追悼式が開かれ、戦死した軍人や軍属約230万人と、空襲や原爆で亡くなった市民約80万人を悼む。同式典には、天皇、皇后両陛下が出席される。首相、参院議長、最高裁長官、政党代表、遺族ら計約7500人が参列。正午の時報に合わせて黙とうをし、献花する。衆院が解散したため衆院議長は同式典に不在。昭和38年以降、三権の長が欠席するのは初めて。

　東京都千代田区の靖国神社には、開門の６時と同時に多くの遺族や関係者が参拝した。11時ごろには、超党派でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属する議員、前議員が訪れる予定だ。

　小泉純一郎首相は同日、戦後60周年に当たっての談話を発表し、「不戦への誓い」を明確にする。【了】