【米国はこう見ている】青木がレッズの獲得リスト最上位に 「球団の最優先事項の1つ」
2番レフトでの活躍を期待されている青木
今季ロイヤルズと契約満了となり、フリーエージェント(FA)となっている青木宣親外野手がレッズの補強リストの最上位に位置すると現地メディアが報じている。ESPNが「全球団のトップターゲットと滑り止め」と今オフのFA市場についての特集を行った。
解説しているのはかつてレッズやナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏。今季、ナ・リーグ中地区4位で終えたレッズのトップターゲットについて「ノリチカ・アオキ」を挙げており、寸評では「レッズは青木に興味を持っている。マイナーリーグで成長を続ける最高のプロスペクト、ジェシ・ウィンカーの開花を待つ間、レフトのポジションの強化は球団の最優先事項の1つである。青木は先頭打者のビリー・ハミルトンに続く、計算できる2番バッターとなる。彼の堅実な出塁率、そして、独特な打撃スタイルはハミルトンの高速の走塁を大きくサポートするものだ」と説明している。
今季ワールドシリーズに進出したロイヤルズにおいて2番ライトで貢献した青木だが、レッズでは2番レフトでの活躍が求められているようだ。
1番を務める24歳のスイッチヒッター、ハミルトンは今季152試合に出場し、打率.250、6本塁打、48打点。ナ・リーグ2位の56盗塁を記録した俊足が大きな武器だ。一方、青木も今季打率.285、1本塁打、43打点で17盗塁をマーク。ハミルトンと.349という安定した出塁率を評価された青木の1、2番コンビは相手の脅威になると期待されている。
またレッズが青木の獲得に失敗した際の“滑り止め”にはジャイアンツFAのマイケル・モース外野手、レンジャーズFAのアレックス・リオス外野手、フィリーズのマーロン・バード外野手らが候補に挙がっている。
レッズのウォルト・ジョケッティGMはすでに「我々にはライトとセンターのレギュラーがいる。だから、(青木には)レフトでプレーしてもらうことになるだろう。我々は彼の守備力を買っている。彼は出塁率も高い。彼が出塁すれば何かが起きる。彼はエキサイティングな選手だ」と語り、青木獲得に乗り出す意向を示している。その一方で、人件費削減のために右翼手のレギュラーである主力のジェイ・ブルースをトレードで放出する可能性も現地メディアで報道されている。
来季レッズで青木の勇姿を目にすることができるのか。今後のFA市場の動向を注視したい。