おならを我慢すると「息も汗も臭くなる」!―その理由とは?
人前でおならなんて、恥ずかしくてできませんよね。これがデートの場だったとしたら、なおさらおならはガマンしないといけません。これでフラれてしまったら目も当てられませんし。しかし、我慢したおならは一体どこに行くのでしょうか?
■そもそもおならって何者?
おならの主成分は空気です。この空気は、ご飯を食べたときに一緒に飲み込んでしまうためにお腹にたまり、やがて腸へと送られていきます。こういうおならは、音はすごいものの臭くはありません。臭いおならの原因は、食べ物を分解したときにできるガスです。
便秘がちな人は、腸に溜まった便が腐敗していくときにもガスが発生するため、さらに臭くなります。
■我慢したおならの行方
そんなおならを我慢し続けると、どうなるのでしょうか。我慢したおならは、腸壁から吸収されていきます。そのまま血液に流れて全身を巡っていくのです。そして、その血液が肺まで到達すると、呼吸のときに一緒に出ていきます。
また、肝臓でろ過されていくこともあります。
■おならを我慢すると息が臭くなる?
よく「おならを我慢すると口から出てくる」と言われますが、あながち間違いではありません。血液に乗って肺までやってくると、呼吸と一緒におならの成分も排出されます。おならが空気ばかりならば臭くはありませんが、臭いおならを我慢した場合、吐く息に臭いが混ざってしまいます。
結果、息は臭くなるのです。この臭いは息だけではなく、汗にも混ざります。便秘がちな人がおならを我慢すると、汗まで臭くなるのです。
■息が臭いだけならマシ!?
腐敗物のガスが全身の血液をめぐることになると、あちこちで健康被害が発生します。息や汗だけでなく、全身がなんとなく臭くなります。それだけでなく、肝臓に腐敗物が流れこむため、肝臓に負担がかかり、肝機能がおかしくなります。
また、免疫過剰が発生してアレルギーになったり、腸の機能が悪くなって婦人病にかかりやすくなったり、最悪、ガンの原因になったりもするのです。
ちょっと我慢するくらいでここまでの病気にはなりません。ですが、我慢し過ぎると取り返しの付かない病気になったりするのです。出物腫れ物ところかまわずです。必要以上に我慢せず、健康のためにトイレなどでおならも出しておきましょう。