中国メディアの環球網は15日、サムスン電子はあらゆる価格帯のスマートフォン市場で出荷台数で1位を獲得し、「スマホ市場を制覇した」としながらも、「その地位にはもう長くはとどまれないだろう」と論じた。(イメージ写真提供:(C)Aleksej Penkov/123RF.COM)

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 中国メディアの環球網は15日、サムスン電子はあらゆる価格帯のスマートフォン市場における出荷台数で1位を獲得し、「スマホ市場を制覇した」としながらも、「その地位にはもう長くはとどまれないだろう」と論じた。

 記事は、聯合ニュースの報道を引用し、市場調査会社「Strategy Analytics」のデータとして、中国市場における14年第2四半期のスマートフォン販売台数で中国の聯想集団(レノボ)がローエンドスマホ市場で初めてサムスンを追い抜いたと伝えた。

 続けて、ローエンド機はほかの価格帯のスマートフォンに比べて業績への寄与度は低いものの、スマートフォン市場におけるランキングは「販売台数が基準となっているため、ローエンド市場で劣勢となったサムスンが世界最大のスマートフォンメーカーとしての地位を保つことはできなくなる」と論じた。

 市場調査会社「IDC」のRamon Llamas氏によれば、14年第2四半期に世界で出荷されたAndroidスマホのうち58.6%が200米ドル(約2万1450円)以下の機種であり、特に新興市場では200米ドル以下の機種が人気を集めている。

 記事はレノボが数年前からスマートフォン事業を「育成」し始め、14年のはじめには米Googleからモトローラ事業を買収し、スマートフォン事業の強化に乗り出したことを紹介。またStrategy Analyticsの分析を引用し、「レノボスマートフォンの販売は中国市場に集中しているが、今後は買収したモトローラの人材や販売チャネルを活用して中国以外でも販売台数を増やすことができるだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Aleksej Penkov/123RF.COM)