アジアシリーズ出場を終え、21日に帰国を果たした東北楽天ゴールデンイーグルス。24日には仙台市内で優勝パレードを予定しているが、約4000万円の資金不足により開催の危機にあるという。22日放送、フジテレビとくダネ!」では「楽天優勝パレード 資金不足でピンチ」と題し、その裏側を伝えている。

同番組のカメラに語った(パレードを主催する)仙台商工会議所・白鳥裕之課長は「予算が大きくなってきたというところに、今協賛金が足らなくなってきているという部分が出てきている」とコメント。仙台商工会議所ではパレードの費用総額を1億5400万円と試算し、地元商店街280万円、企業協賛金6000万円、個人協賛金9120万円で賄うとしていたものの、個人協賛金4000万円が不足している現状だ。

また、同課長が「皆さん思われているのは、楽天が優勝してこれまで応援ありがとうっていうのがパレードなんじゃないかって思っておられる方が非常に多いんですけど、実は今回我々が取り組んでいるのはその逆で楽天のチームをお祝いしてあげようというのが趣旨」と語っている通り、今回のパレードで球団は費用を負担しない。

昨年行われた北海道日本ハムファイターズの場合、パレードの費用総額は7000万円だったが、「イーグルスさんがパ・リーグ優勝してCSも勝って日本一までなって、地域の人たちの盛り上がりが非常に大きくなった。日ハムさんは10万人規模、去年のパレードだったんですけど、我々も予想して計画していたんですが、今はその倍の予想になってます。安全、安心に見て頂くには警備に非常に大きな経費がかかってきます」(同課長)となり、最終的に資金が集まらない場合、「まだ、そこのところまでは実行委員会の中でももんではいないので、最終的には終わってからになろうかとは思う。なんともいいようがない」と語っており、パレード自体は行われる見通しだ。

なお、同番組では、費用の内訳を、警備費:7550万円、運営費:3900万円、記念品関係費:2700万円、広報:700万円、事務局費:550万円と紹介。警備費には、道路1.5km分の柵のレンタルや、警備員2000人の人件費、スタッフジャンパーの費用なども含まれる他、震災の復興作業により県内の警備会社が使えず、県外の警備会社に依頼しなければならないといった背景もあるという。

VTRが終わると、番組司会の小倉智昭氏は「球団だって、ここまでやってくれたのは皆さんのおかげですってことで出せばいいじゃん。どうなんでしょうかね。こんな優勝パレードでお金が足りないとか納得いかなくなっちゃう」などと所感を述べた。