仕事上のミスは、だれにでもつきものだろう。ほんの少しの油断が「やっちゃった」ですまない大事にいたることもある。まして、ここは中国だ。法律で厳しく禁じられている「猥褻(わいせつ)動画」を公衆にさらしたとなれば、“キツイおしおき”は避けられそうにない。中国新聞社が報じた。

 広東省中山市の一角で16日午後、屋外に設置された広告用の発光ダイオード(LED)モニターが突然、「猥褻な動画」を放映しはじめた。詳しい場所は報じられていないが「某広場」というから、とりわけ目立つ場所だったに違いない。

 市政府が気づいたのは17日夜になってから。その時になり、一般人の通報があったという。なぜ24時間以上経過してから通報があったのかは不明だ。

 警察が捜査したところ、LEDモニターを担当するスタッフが、パソコンに保存していた猥褻動画を誤って流してしまったことが分かった。

 警察は問題のパソコンを押収し、関係していたスタッフの取り調べを続けている。中国の法律では、当局が「猥褻」と判断した動画や画像を所持しているだけで、罪に問われる。まして、一般大衆が注視する屋外の広告モニターで放映してしまったとまれば、かなりの「処罰」を覚悟せねばならない。(編集担当:如月隼人)