トルコのメディアは、インテルMFヴェスレイ・スナイデルのガラタサライ移籍が決まったとしている。だが、トルコのサポーター全員がスナイデルの加入に満足しているわけではないようだ。

もはやインテル退団寸前と見られているスナイデルの、技術的・戦術的なクオリティーに疑問があるのだろうか? 違う。問題となっているのは、“挑発的”すぎる夫人がいることだ。2006年の映画『Turkse Chick』で、スナイデルの妻ヨランテ・カバウさんが、セクシーな役を演じたことが問題なのである。

映画の中で、ヨランテさんは若い青年をそそのかす役を演じた。イスラム色の強いトルコにおいて、これは良いパスポートではないようだ。

一方で、インテルは守備陣が苦しい状態にある。DFワルテル・サムエルがアキレス腱を痛め、9日の練習に参加しなかったのだ。13日のペスカーラ戦では、DFアンドレア・ラノッキアとDFフアン・ジェズスが出場停止。つまり、インテルはレギュラーのDFが全員いないことになる。

ペスカーラ戦で最も可能性のあるオプションは、再びMFエステバン・カンビアッソをディフェンスラインへ下げ、その横にDFクリスティアン・キヴ(回復した模様だが1週間前に離脱していたところ)、1月の移籍が騒がれるDFマティアス・シルベストレが入る形だ。

いずれにしても緊急事態で、代案はあと一つしかない。4バックに戻し、サイドバックにはMFハビエル・サネッティとMFアルバロ・ペレイラを、センターバックにキヴとカンビアッソを置くというものだ。だがこうすると、中盤でのカバーが手薄になる。MFフレディ・グアリンとMFワルテル・ガルガノ以外は、復帰したばかりのMFガビ・ムディンガイ(おそらく先発は無理)、MFマクドナルド・マリガしかいないからである。

その意味では、FWディエゴ・ミリートとFWアントニオ・カッサーノ、FWロドリゴ・パラシオによる3トップに戻さざるを得ないだろう。アンドレア・ストラマッチョーニ監督は攻撃的な姿勢でペスカーラ戦に臨むはずだ。