11日のスーペルコッパに向け、“王子”には考えがある。ユヴェントスMFクラウディオ・マルキージオは「スーペルコッパは非常に重要なトロフィーで、僕らは現王者でもある。さらに強くなっていることを示すための、最高の機会だ」と語った。

マルキージオは2008年のオリンピック以来、4年ぶりに北京へと戻ってきた。同選手は「でも、北京ではケガでプレーしていないんだ。2008年はもっと暑かった」と話したが、ナポリとの一戦はあらゆる意味で非常にアツい試合だ。

「僕らはすごく気合が入っている。ナポリには常に苦しめられてきたんだ。でも、僕らは準備できているよ。相手は毎年良くなっており、リーグ戦でもインテルやミラン、ローマ、ウディネーゼとともに危険なライバルとなるだろう」

この数か月で、マルキージオは2つのファイナルを落とした。コッパ・イタリアとEURO2012だ。

「次は勝ちたいと願っている。でも僕は、たとえ負けるにしても、決勝を戦える方が良いと思うタイプだ。以降に決勝を戦うときに、よりうまく臨むための経験になるからね」

1年前、それまで2シーズン連続で7位だったユヴェントスにとって、ファイナルは夢だった。

「僕もこれだけ早くトップに戻れるとは想像していなかった。でも、去年のスクデットは日々生まれたものなんだよ。僕らに欠けていた信頼を与えてくれた。次は、高いレベルにとどまらなければならない」

そのために、ユヴェントスは中盤も含めて重要な補強をしてきた。

「(クワドゥオ・)アサモアと(マウリシオ・)イスラの加入には満足しているよ。中盤はすごく走るところだし、そこで試合に勝つもので、たくさんの選手が必要だからね。偉大なストライカーが加われば、歓迎するよ。でもその選手は、ウチの前線にはほかにも素晴らしいFWたちがそろっていることを知っておかなければいけない」

ユヴェントスにはもう、アレッサンドロ・デル・ピエーロがいない。

「彼に対する中国のファンのチャントが、彼の重要さを分からせてくれるね。ヴィノーヴォで彼のロッカーが空なのを見ると、思うところがあるよ。アレが僕ら全員の模範であることに変わりはない」

彼が着ていたユニフォームは、まだ誰の物にもなっていない。

「僕は小さいころから10番でプレーしてきた。でも、今は8番に愛情を感じている。サッカー選手としての僕をより反映している番号だ。ユヴェントスの歴史において、10番でプレーしたのは(ミシェル・)プラティニ、(ロベルト・)バッジョ、デル・ピエーロだ。観客たちを魔法で感動させてきた人たちだね」