韓国メディアは7日、米国ヒューストンの高速道路に、従軍慰安婦問題に対し日本政府に謝罪を求める広告が登場したと報じた。これまで新聞やポスターに同様の広告が掲載されたことはあったが、野外の大型広告塔に登場するのは今回がはじめて。

 報道によると、テキサス州ヒューストンを走る高速道路の764番出口付近に建てられた広告塔に、元慰安婦の女性が日本政府に謝罪と補償を要求している白黒写真が掲載された。写真には「DO YOU HEAR?」という大きな文字と、「日本政府は従軍慰安婦のおばあさんたちに、心から謝罪し、補償をしなければならない」とする英語のメッセージが記されていた。

 看板は、朝鮮の大日本帝国からの解放を祝う8月15日の「光復節」に合わせて製作されたという。ヒューストン在住の韓国人13人と、広報専門家として知られる韓国のソ・ギョンドク誠信女子大客員教授との合作で、費用は募金で集まった1万ドル(約78万円)で製作された。

 ソ教授は、ニューヨークでは韓国人が慰安婦の碑を建てるなど自発的に活動を繰り広げているとし、「ヒューストンの在米韓国人も小さな力を合わせて日本政府を圧迫していくことが重要」と発言した。広告は9月1日まで掲載される。(編集担当:新川悠)