ロシアとの国際親善試合で0−3と痛い黒星を喫したイタリア代表だが、MFクラウディオ・マルキージオは、「一つの試合で間違ったからといって、2年間の素晴らしい仕事が壊れることはない」と主張している。

「繰り返すよ。(ロシア戦は)おかしな試合だった。僕らもたくさんのチャンスをつくったよ。終盤は避けられたはずの2失点を許して、ばらばらになってしまったけどね。でも、すべてを投げ捨てることはない」

だが、チェーザレ・プランデッリ監督はEURO2012開幕を前に、戦術を変えるかもしれない。

「決めるのは監督だ。僕らは従うよ。何人かはすでに3-5-2を知っているね。ほかの選手たちはメカニズムを理解しなければいけないだろうけど、僕らはプリマヴェーラの選手たちじゃないんだ。経験があるし、問題はないよ。プレーするためなら、僕はどんな役割にも適応していく。でも、まずは監督が望むフォーメーションを理解しよう」

「ユヴェントスの選手が代表に多い? 僕らは経験をもたらしている。勝ったことのない選手たちが多かったし、僕も最大限の自信を手に入れたよ。それに、僕らはフレッシュだ。欧州カップ戦がなかったからね。僕らは代表で一度はトロフィーを掲げたい」

世界王者であり、欧州王者でもあるスペインとの開幕戦が近づいている。

「彼らだって先日の中国戦で苦しんでいた。誰よりも美しいサッカーをするし、中盤はすごく強いけど、僕らだってイタリアなんだ。誰に対する怖れもない。僕らはすでにスペインを倒したことがあるんだ。南アフリカのときみたいに、グループリーグで敗退する怖れ? それがあるなら、最初から出場しないよ」

また、八百長スキャンダルやチームメートのGKジャンルイジ・ブッフォン、DFレオナルド・ボヌッチ、そして負傷が発覚したDFアンドレア・バルザーリについては、次のように話している。

「スキャンダルについては先日も話していた。僕らがうんざりするのは、すべてをいっしょくたにすることだ。全員が間違ったわけじゃない。そして、間違った者は代償を払う。司法を信頼しているよ。模範的な罰がなければいけない。でも、僕らサッカー界はそれだけじゃないんだ」

「ブッフォンとボヌッチ? 彼らの方が僕らを落ち着かせてくれているというのが本当のところだよ。ジジは素晴らしいキャラクターを持つ選手だ。レオも落ち着いている。良い練習をしてきたし、いろいろあったけど見事に吸収してきている」

「バルザーリ? 彼が回復できるように願っている。アンドレアは僕らにとってとても重要な選手だ。いずれにしても、イタリア代表には見事に代わりになれる選手たちがいるけどね」