ユヴェントスでの最初のトロフィーは、決して忘れないだろう。最後のトロフィーも同じだ。特に、まだユーヴェで成功を味わっていない選手と、すべてに勝利してきたものの、再びトロフィーを獲得してから素晴らしいキャリアに別れを告げることを望む選手にとって、今年の優勝は特別なものだ。

MFクラウディオ・マルキージオとFWアレッサンドロ・デル・ピエーロ、ユヴェントスの未来と過去は、それぞれ現在の共通の目標を達成しようとしている。マルキージオは『ユヴェントス・チャンネル』で、次のように語った。

「当初の僕らの目標は、チャンピオンズリーグ出場権獲得だった。決め手となったのは、最初から僕らがピッチで見せてきた姿勢だよ。欧州への切符は手に入れた。次はスクデットだ。(アントニオ・)コンテ監督とは常に話し合っている。監督はいつもいてくれるんだ。怒るときも、戦術の話をするときも、彼は常に正直なんだよ。選手にとって、監督を信頼できるのは重要なことだ」

「デル・ピエーロ? 彼は常に僕の手本だった。今も彼を追っている。選手としても、人としてもね。何年も彼と一緒に過ごすことができて、僕は幸せだよ。彼が残留するかどうかは別に、彼と楽しいときや苦しいときを共有できてうれしい。ピッチ内外で僕を助けてくれたんだ」

「デル・ピエーロにたどり着くことはできない。ポジションも違うし、彼の後継者にはなれないよ。でも、ユヴェントスのバンディエーラになりたいと思っている。そのためには時間が必要だ。違うユニフォームを着ている自分は想像できない。いつかキャプテンマークを巻けたら誇らしいことだね。準備はしていくよ」

一方、第17回「ジェントルマン賞」でのビデオインタビューで、デル・ピエーロは次のように話している。

「まじないとかではなく、スクデットについて話すのは、数字上で決まってからだ。僕らは有利な立場にある。すべての試合で厄介なことが潜んでいるのは、これまでのリーグを振り返るだけで分からうだろう。ノヴァーラ戦も真の戦いとなる。僕らは全力を出さなければいけない。簡単じゃないだろうね。次の試合は今年最も大事な一戦だ」