『ホビット 思いがけない冒険』、『ホビット ゆきて帰りし物語』  
 『ロード・オブ・ザ・リング』、『ハリー・ポッター』シリーズに続く、ファンタジー旋風を巻き起こすか。『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』から約8年、『ロード・オブ・ザ・リング』のプロローグにあたる原作、J.R.R.トルーキンの「ホビット」を映画化した『ホビット 思いがけない冒険』(12月14日)の予告編が完成した。後編の『ホビット ゆきて帰りし物語』は、2013年12月13日公開。『ロード・オブ・ザ・リング』の巨匠ピーター・ジャクソンが新たなファンタジー映画に挑む。

 本作の舞台となるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作で描かれたフロド・バギンズの指輪を巡る旅からさらに60年を遡った世界。主人公は、前シリーズで指輪の所有者となったフロドの前の所有者であるビルボ・バギンズ。彼は、ドラゴンに支配され、失われてしまったエレボールのドワーフ王国の再建をかけ、壮大な冒険の旅へ出る。ある時、魔法使いのガンダルフに声を掛けられ、13人のドワーフから成る一団に参加することになる。旅の途中、ビルボは、自身の運命を永遠に変えてしまうクリーチャーと出会う。それがゴラムだった。有用な性質を持つゴラムの“いとしいしと”と呼ばれるリングを手に入れる。これは、ビルボが到底知り得ない中つ国(ミドル・アース)全ての運命と深く結びついていたのだった。

 まだ編集作業が行われている中、前編『ホビット 思いがけない冒険』の予告映像が完成した。公開まであと1年あるとは思えないほど充実した内容の仕上がりとなっている。


 ケイト・ブランシェット演じるエルフのガラドリエルが登場するなど、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズファンにとっては、懐かしい面々が登場している。また、種族を超えた迫力の戦闘シーンを垣間見ることができる。予告映像は、1月14日(土)より順次全国の劇場で上映される。

 監督を務めるピーター・ジャクソンは、その壮大さゆえに“映像化不可能”といわれていた、J.R.R.トルーキンのファンタジー小説の金字塔「指輪物語」を3部作として完全映画化に成功。『ロード・オブ・ザ・リング』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』全てが世界的に大ヒットした。3作目の『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』では、アカデミー賞11部門にノミネートされ、全て受賞するという快挙を成し遂げているだけに、本作への期待が高まる。

 最先端のカメラと音響技術を駆使し、デジタル3Dとして撮影。2011年3月より、ウェリントンのストーン・ストリート・スタジオを中心に、ニュージーランド周辺で撮影が敢行されている。

 原作ファンから映画化が熱望されていたという本作は、ファン納得の仕上がりとなるのだろうか。

 前編の『ホビット 思いがけない冒険』は、12月14日(金)より、後編の『ホビット ゆきて帰りし物語』は、2013年12月13日(金)より、ともに丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。

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