米紙「ニューヨーク・タイムズ」は16日、「メード・イン・チャイナ」のラベルのついた多くの商品が実は米国企業のもので、生産地は中国だが、利益は米国に流れていることがわかったと伝えた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 サンフランシスコ連邦準備銀行の調査によると、米国の消費者が1ドルの「メード・イン・チャイナ」の商品を買った際、中国メーカーが手にするのはわずか45セントで、残りの55セントはサービス料、輸送費、手数料などの形で米国の販売業者に入る。また、中国メーカーに入る45セントはコストを差し引けばほとんど残らず、「メード・イン・チャイナ」が中国メーカーにもたらす利益はあわれなほど少ない。

 さらに調査では、海外から輸入する商品の中で、中国商品だけに流通過程で高い追加費用が課されていることがわかった。海外の商品が米国市場に入る際にかかる追加費用は、平均して商品価格の36%だが、中国商品は55%に上る。

 中国が米国に輸出する商品の多くが付加価値の安い商品であるためだ。このことから、中国は毎年米国に大量の商品を輸出するが、中国メーカーが得る利益は極めて少なく、利益の多くが米国の販売業者に入っていることが示された。(編集担当:米原裕子)