2日に行われたミラノダービーの試合前に、ミランのウルトラス「コマンドス・ティグレ」のリーダー、マルコ・リゲット(35)が逮捕された。車から手製の爆発物やナイフ4本、野球のバットやスプレーが見つかったためだ。リゲットは爆発物所有や銃刀法違反の容疑で逮捕されている。

ダービーでのコレオグラフィーのため、サポーターグループがスタジアム内部に物を持ち込むための検査の中で、警察はリゲットを逮捕している。ミランのサポーターたちは、この日のダービーのために「5カ月間の仕事」というコレオグラフィーを用意していた。

リゲットに前科はなく、スタジアムからの排除措置をとられたこともない。弁護士のジョヴァンニ・アンブラミ氏は、「爆発物の危険性について、私が意見を述べることはできない。だが、ほかの物に関しては忘れられるだろう。暴力行為に役立つものではなかった」と話している。4本のナイフのうち、一つはキッチン用、一つは魚用だったようだ。バットは40センチで、試合に使うものではなかったと見られる。

ミランの伝説的ウルトラ、ジャンカルロ・カペッリ氏は、リゲットの行為について次のように話している。

「とても驚いた。どうして彼がこんなバカなことをしたのか分からない。彼は常に冷静なタイプだった。ただ、彼はボスの一人じゃないんだ。何年もコマンドス・ティグレのウルトラだったというだけだよ。衝突をそそのかしたり、緊張感を高めようとする意図など誰にもない。ミラノは常に良い模範だった。何年にも渡って何も起きなかったし、今回だって美しく、市民的な応援になるだろう。どうしてリゲットがこんな軽率なことをしたのか、理解できないね」