チャンピオンズリーグ決勝トーナメント１回戦ファーストレグのトッテナム戦で、トッテナムのアシスタントコーチに頭突きを見舞ったミランMFジェンナーロ・ガットゥーゾ。UEFAは21日に規律委員会議を開き、同選手への処分について検討するが、処分が予想よりも軽いものになる可能性があるようだ。

UEFAのスポークスマンによると、ガットゥーゾはジョーダン氏への頭突きによる暴力行為ではなく、より処分が軽い「反スポーツ行為」が処分の対象になっているという。UEFAの規律規約によると、反スポーツ行為は「１試合か一定期間の出場停止」で処罰されることになっている。一方、暴力行為での処分となれば、少なくとも３試合、深刻なものであれば最低５試合の出場停止が見込まれる。

なお、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は17日、ガットゥーゾの件について、「リーノ（ガットゥーゾ）がやったことは好ましくない。だが、彼はひどい挑発をされたんだ。もちろん、こんなリアクションをしてはいけなかった。だが、すべてを非難するのはやめよう」とコメント。次のように続けている。

「ガットゥーゾはヨーロッパの舞台で104試合を戦ってきた。その中で退場になったのは１度だけだ。2003年、（ズラタン・）イブラヒモビッチを叩いてね。つまり、将来的なチームメート同士の衝突だったということだ。（シルヴィオ・）ベルルスコーニが会長になってからの25年間、ミランは申し分ない振る舞いをしてきた。ガットゥーゾから副キャプテンの座を取り上げることは考えていない」