フィオレンティーナFWアドリアン・ムトゥが、23日夜にフィレンツェ中心部のナイトクラブで店員とトラブルを起こした。ムトゥは店員の顔を殴って鼻を骨折させたという。28歳のコソボ出身の店員は病院へ運ばれ、全治25日と診断された。ムトゥは店員が倒れてからも、胸部を蹴ったという。警察が駆けつけたときには、ムトゥはすでにその場にいなかったとのことだ。

複数の証言者の話によると、ムトゥは午前5時ごろ、2人の友人とともにクラブで注文をしたが、代金を支払わずに去ろうとした。そこで店員が彼らを止め、支払いを求めると、ムトゥは店のオーナーとツケで払えることになっていると説明したそうだ。そのオーナーが説明のために割って入ろうとしたが、ムトゥは店員を罵倒し、それに店員が応えたことで2人はケンカとなった。そしてムトゥが店員を殴ったという。店員はムトゥを訴えた。

ドーピング問題で長期出場停止中のムトゥは、今月末の復帰が間近となっている。シニシャ・ミハイロビッチ監督率いるフィオレンティーナは、成績不振から非常にデリケートな時期にあり、まさしくムトゥの復帰に期待しているところだ。

だが、似たようなトラブルに関するムトゥのニュースはこれが初めてではない。以前、豪華ホテルでのパーティーで別の客を殴ったこともあり、今年春には逆に妻と襲われている。