インテルは28日、チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグでバルセロナと対戦し、0−1と敗れながらも2試合合計3−2で決勝進出を果たした。試合後、ジョゼ・モウリーニョ監督は喜びをあらわにしている。

「私のチームは血を流した。バルセロナは死に物狂いで戦うことを望み、試合前にパーティーをした。我々は血を流して、後からパーティーをしたんだ。11人でもバルセロナと戦うのは難しい。10人だったら、歴史的な快挙だ」

「もう一度、サポーターたちに頑張りを求めたい。ミラノの空港でこの素晴らしいチームを出迎えて欲しいんだ。そして、ローマにも来て欲しい。日曜にラツィオと、コッパ・イタリア決勝でローマと、また別のファイナルを戦わなければいけないからだ」

「私はチェルシーのサポーターとこの上ない共感を抱くことができたと思っていた。だが、インテルのサポーターはそれ以上だよ。私はインテルのことを、そしてこのサポーターのことを愛している。イタリアサッカーは違うよ。敬意は払っているが、愛してはいない」

「私のキャリアにおいて最も美しい敗戦だ。このチームは0−0で引き分けるのにもふさわしかった。本当に見事なゲームだったよ。私はすでにCLを制覇している。だが今日は、そのときよりもさらに美しい。残念ながら、私がプレーすることはできなかったけどね。できるなら、私もピッチで血を流していたよ。未来? 今の私にとっての未来は、残されたこの5試合のことだ」

「私が指揮しているチームはヒーローだ。試合に出場した者、しなかった者、我々と一緒に苦しんだサポーター…全員の勝利だった」

「バルセロナは非常にナーバスな雰囲気をつくってきた。孫たちに話して伝えるようなお話だよ。まったくもって信じられないようなことが起きた。彼らは自分たちの力、自分たちのサッカー、自分たちのプレークオリティーで戦ったのではない。ピッチの内外でフェアプレーがなかった。午前4時までホテルの前で花火があったんだ。我々は23時30分に警察を呼んだが、来たのは朝の3時30分だった。(サミュエル・)エトーには2005年の税金を払うように求めてきたほどだよ…。とにかく、どなたがあの『死に物狂いで戦う』というTシャツを考えたとき、我々は彼らが恐れていると分かったんだ」

「これで(ルイス・)フィーゴは私に感謝しなければならない。彼がカタルーニャで最も嫌われている人間ではなくなったからだ」

インテルは5月22日、バイエルン・ミュンヘンと決勝を戦う。モウリーニョ監督はファイナルについて、「すでに言ったが、このチームは勝つかもしれないし、勝たないかもしれない。だが、今年優勝しなかったら、来年するだろう。今のインテルはヨーロッパレベルのチームであり、私がちょっと貢献できたのは満足だよ」とコメントしている。