エンゼルスの全体練習の初日、松井秀喜が軽いメニューをこなし、バッティング練習ではチームメートのトリー・ハンターを慌てさせるフェンス越えを放った(2月23日付エンゼルス公式HP)。

 火曜日、松井は軽いランニングと守備練習を行い、バッティング練習では44球を打った。そのうちの1球は右翼フェンスを越え、トリー・ハンターを慌てさせた。「あのあと、あそこには打たないでくれと頼んだ。ぼくの車を止めてあるんだよ。動かしたほうがいいかもしれない」とハンター。

 2002年、当時ミネソタ・ツインズのスター選手だったハンターは、メジャーリーグ選抜として日本に遠征し、読売ジャイアンツの松井と初めて対戦した。親善試合ではホームラン性の当たりを松井に捕球された思い出がある。

「同じチームになれてとてもうれしい。ゴジラの打球を追いかけるのはもうごめんだからね」

「松井は英語がわかるので、さっきもグラウンドでしゃべってきた。キャンプ初日なので、ゆっくりやっている。無理したくないからね。松井には10月まで健康でいてもらわないと」

 オフにヴラディミール・ゲレーロがテキサス・レンジャーズに移籍したニュースを聞いて不安になったとハンターは正直に認める。「ヴラディミールがいなくなると聞いて、がっかりした。でもメジャーでもっとも静かなクラッチ・ヒッターの松井が来ることになった。ツインズ時代にヤンキースと対戦したときは、いつも勝負所でヒットを打たれた。その松井がうちに来て、ほんとに楽しみだ」

 また、初日のバッティングについては「相変わらずスムーズな振りをしている。バランスがすごくいいから、左投手も難なく打てる」と解説した。

 外野コーチは、膝に負担のかかる練習はさせないとしながら「ランニングの感じは悪くない。調子はいいといっていた。無理はさせたくないので、こなすのが難しいものなどは別メニューでいく」と述べた。