イギリス『デイリー・ミラー』の記事によれば、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督はライバルを侮辱するような発言をすることに関しても“スペシャル”のようだ。彼は自分に反する者であれば、誰であっても(バルセロナからアレックス・ファーガソン監督、アーセン・ヴェンゲル監督、クラウディオ・ラニエリ監督まで)、エレガントではない表現ではっきりと物を言うマエストロなのである。

そして、彼がそういう発言をするのは、自分に直接関係していないときもある。例えば、『デイリー・ミラー』が掲げたトップ10の10位につけた発言だ。2004年11月、トッテナムとアーセナルの試合が5−4でトッテナムの勝利で終わったときに、彼は「サッカーではなく、ホッケーのスコアだ」と話している。

9位に選ばれたのもトッテナムに関する発言だ。こちらはスタンフォード・ブリッジ(チェルシー本拠地)での一戦がスコアレスドローに終わったときの、「ポルトガルで言われているような、バスで来たけど扉の前に捨てていったという状態だ。つまり、彼らは守りに来ただけで、私がこんなショーを見るために50ポンド払ったサポーターなら、本当にとても落胆してしまうね」というコメントである。

次の標的はバルセロナ。8位は05-06シーズンの「バルセロナは偉大なクラブだが、200年の歴史でチャンピオンズリーグに1度しか優勝していない。私は数年前に監督を始めたばかりだが、もう同じ結果を手にしている」。また、4位には06年2月の対戦でアシエル・デル・オルノ退場のきっかけとなったバルサFWリオネル・メッシに対し、「バルセロナは偉大な文化と素晴らしい演劇の街で、この青年はとてもうまく演技を学んだんだ」という発言が選ばれた。一方、1位は元バルセロナのフランク・ライカールト監督に対する、「我々のプロとしてのキャリアを比較することはできない。彼はトロフィーを一つも獲得していないが、私はたくさん獲得している」だった。

7位は05年5月のマンチェスター・ユナイテッド戦(「ホーム最終戦に敗れたあとで監督と選手たちがピッチを一周しているのを見たが、ポルトガルで同じことをすればビンが飛んでくる」。6位は同じ05年の10月、カーリングカップでチェルシーがチャールトンに敗れた際の、「勝ったのだから彼らには賛辞を送るが、より良いチームは我々だった」。5位には05年1月、ファーガソン監督に対する「おそらく、私が60歳になって、同じリーグで20年間も指揮していれば、全員が敬意を払うだろう。人々に対して話し、少しおののかせる権力を持つはずだ」が選ばれている。

3位のターゲットはラニエリ監督と、彼の英語力に対するものだ。「私は記者やメディア、ファンとコミュニケーションを確実にとれるように、毎日イタリア語を5時間勉強した。ラニエリはイングランドに5年間いたが、彼が言えたのは『グッドモーニング』と『グッドアフタヌーン』だけだ」。そして2位が、「のぞき屋」。モウリーニョ監督と決して仲良くならなかったヴェンゲル監督が、チェルシーについて話すことが多すぎるとして言った言葉だ。