「スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション」2枚組 ¥4,179(税込)  Copyright (c) 2009 PARAMOUNT PICTURS. STAR TREK and related marks and logos are trademarks of CBS Studios Inc. All Rights Reserved.

写真拡大 (全2枚)

 宇宙、それは最後の開拓地。1966年の放送開始以降、5つのテレビシリーズ、10本の映画、1本のアニメシリーズが製作された人気SFドラマを基にした映画「スター・トレック」。待望のDVD&ブルーレイが11月6日に発売されたことを記念して、11月4日、限定40名のlivedoor ブロガーによるDVD試写会が行われた。

 本作は「LOST」、「M:i:3」、「クローバーフィールド/HAKAISHA」といった作品で世界中の話題をさらってきた“天才クリエイター”J.J.エイブラムス監督がシリーズの原点を描いた言わば「スター・トレック」のビギニング・ストーリー。全世界に“トレッキー”と呼ばれる熱狂的ファンを抱える大人気シリーズが故に、過去作品を観ていないと分からないのでは…? と敬遠する人が多いかもしれないが、前知識が無くとも楽しめ、ブロガーからも「SFは苦手な部類に入るのですが、この作品は素直に楽しめた」「この劇場版はスター・トレック入門に超うってつけ」という賞賛の声が多く、一級のエンターティメント作品として完成している事が分かる。

 本作は、主人公カークが、敵からの攻撃を受け混乱状態にある“惑星連邦軍戦艦USSケルヴィン”で自らが犠牲となって800人の命を救った父親の勇士を知り、無軌道な青春時代に終止符を打つ所からストーリーが展開する。父親を超える男になる為に“新型艦USSエンタープライズ”に志願、次第に優れた能力を発揮していく。しかし、エンタープライズ号には、サブリーダーとして冷静沈着なバルカン人と人間のハーフ・スポックがおり、熱血漢なカークは対立してしまう…。ドラマシリーズでは立派なパートナーである、カークとスポックの友情が築かれる前、その対照的な性格を描くことで、私達は“近未来の宇宙”というフィクションの世界であっても作品に深い人間らしさを感じることが出来る。

 エンター・プライズ号から追い出され、氷に閉ざされた星で異星人と格闘するカークは、未来から来た年老いたスポックと出会い、未来で起こる悲惨な状況を聞く。そして何かを悟ったカークは“現在の”スポックの元に戻るのだ。未来に生きる人物が過去の人物に会いに行くタイム・パラドックスはSF作品の醍醐味であると共にタブーを意味する。しかし、危険を冒してまで過去の世界に訪れた年老いたスポックは、これから何をするべきかという核心には触れない。あくまでも、信頼関係を作るのは自分達同士で、衝突と和解を繰り返しながら時間をかけるべきだという事を理解して欲しかったのであろう。「最初は衝突し合う2人の関係ですが戦いを通じ徐々に信頼関係を結んでいく過程も大きな見所」「人と人とのコミュニケーションで解決するという姿勢が素晴らしい」というコメントがブロガーからも寄せられている。

 また、「このキャストでもう一度シリーズ化して欲しい」「むちゃくちゃな人間に見えて、熱く、引きこまれるカークが印象的」とキャスティングの巧さにうなるブロガーが続出。特にカークを演じたクリス・パインは“ポスト・ブラピ”の呼び声高い、現在人気急上昇中の俳優なのである。もちろん「小ネタにくすっと笑ってしまった」「めちゃくちゃ懐かしい台詞にニヤニヤが止まらなかった」などファン垂涎の演出も満載。冬に向けて寒さが厳しくなっていくこの季節に、あなたも「スター・トレック」を観て男の友情に“アツく”なってみてはいかがだろうか?

■関連リンク
映画「スター・トレック」特集