バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は30日、アーセナルの主将セスク・ファブレガスの獲得を狙っているのは、「特別な理由があるから」と説明した。

ファブレガスはバルサのユース育ちだが、6年前の16歳のときにアーセナルに引き抜かれた。今や世界有数のミッドフィールダーとの評価を得るまでに成長したファブレガスについては、スペインへの復帰の噂がたびたび報じられている。

レアル・マドリーも興味を示してきたが、バルサはこれまで何度となく、22歳のスペイン代表をカンプノウに連れ戻したいという意向を明らかにしている。

これについて、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、スペインのクラブの動きは選手を不安定にさせると、その姿勢を批判してきた。

ラポルタ会長は、「ヴェンゲル監督の気に障ったのなら謝りたい。なぜなら、私は彼と、彼の仕事ぶりを高く評価しているからだ。しかし、セスク・ファブレガスの場合は特別だということを彼もよくわかっている。彼はうちのユースで育ったカタルーニャの選手で、我々が彼のことを大好きなのは秘密でもなんでもないんだ」と話した。