イブラヒモビッチのプレゼンテーションを終えたバルサ。念願だった大物FW獲得とエトーの移籍を一気に解決したラポルタ会長。「ほっとしている」とひとまず大仕事を終えたという様子だ。1月にアフリカ選手権でチームを一時的に離れるトゥーレ・ヤヤとケイタに代わるディフェンシブな働きができるMF獲得が大きな課題だが、もう一つ補強を必要としているのがセンターバックのポジションだ。

 昨シーズンはピケがG・ミリートが怪我で抜けた穴をしっかりと埋める活躍をしたが、マルケスもシーズン終盤の怪我で大事なゲームに出場できず、トゥーレ・ヤヤがセンターバックに入るという試合も多くなってしまった。さらに、サイドバックが怪我をするとプジョールがサイドバックにまわるなどグアルディオラ監督の頭を悩ませた。

 そのセンターバック獲得候補となっているのがシャフタール・ドネツクに所属するチグリンスキだ。2004年、17歳でトップチームデビューを果たしているチグリンスキ。ラポルタ会長はすでにウクライナまで足を運びチーム間交渉を終えている。シャフタール側は3000万ユーロ(約40億5000万円)を要求しているのに対し、バルサは最高でもその半分となる1500万ユーロ(約20億2500万円)までしか支払わないとしている。

 2つの大事な補強が残るバルサ。きっちりとこれらのポジションが補強できれば今シーズンはさらにバランスが取れたバルサが見られるかもしれない。

(スペイン通信)