6月14日に開幕したFIFAコンフェデレーションズ・カップ。熱戦が続いているが、最大の問題は観客が入っていないことだろう。

 15日にプレトリアで行われたイタリア対USA戦、埋まっていたのは観客席のたった6〜7割ほど。公式発表は3万4千人だが、実際にスタジアムを見た感覚では2万5千程度だった。各スタンドに空席が見え、現地ではFIFAが水増し発表をしているのではないかという噂もある。

 当初は満員の観客を予想していたFIFAもこの事態には焦りを隠せず、17日にはFIFA広報が「スタジアムを埋めるために対策を検討している」と発表。自国民に無料チケットを配布する考えを明らかにした。

 世界一治安の悪いとされる南アフリカでの開催。今大会中にもヨハネスブルグでは複数の盗難、銃撃事件が警察に報告されている。治安も悪く、当初の予想とは違い観客も入らない悲惨な状況となっている南アフリカ。

 来年のワールドカップ本大会は本当に大丈夫だろうか。