今回の【ドラマの女王】はTBS土8ドラマ『ブラッディ・マンデイ』。週刊少年マガジン連載中のミステリー、スペクタクル・ドラマ。『24』みたい?なドラマを期待した米ドラマファンの期待は答えられているか?大ヒット作『ROOKIES』(ルーキーズ)には及ばないが、視聴率も何とか2ケタをキープといった所。新鋭三浦春馬の貢献度はいかに?

龍門諒×恵広史の人気マンガ『ブラッディ・マンデイ』は、マンガ連載開始時から、映像化はむずかしいと思われていた。テロや諜報・工作員、都市機能破壊。映画のようなスケールを要すストーリーと、閑散とした街のカオスなど、お茶の間に伝えるのは難しいからだ。金曜の深夜や、土用の午前中といった枠で安っぽくドラマ化しないで、ゴールデンタイムにもってきたTBSの思い切りは成功した。週末の夕飯時に血まみれの被害者などがテレビに映るのは一見不快だが、民間人を襲うテロや通り魔の事件が多発している現代の日本では、ニュースを見ているほうが血生ぐささを感じるからだ。


誰がスパイ?といった謎めいた課題と、神経を擦り減らすような気味の悪い事態をスピード感のある展開でみせる、ドラマの作りも飽きさせない。
最近定着した定番キャラクター、天才ハッカー役を演じる三浦春馬や髪型が変わった佐藤健などの今が旬の美少年や、お父さん的な俳優の松重豊、一応美女の片瀬那奈もグイグイ引っ張る。そしてなんといっても、ミステリアスな美男を演じさせたら今一番のイケメン俳優、成宮寛貴がいい。成宮は生い立ちがそうさせるのか、その目になんともいえない寂しさや影がある。現在出演中のもう一本、『イノセント・ラヴ』よりもこちらの役「J(神崎潤)」ほうが、断然光っている。(いずれも主役ではないが。)

ストーリーがどうとか、展開がありえないとか、この手のドラマには必要ない。ドキドキハラハラして、イケメン(一応吉沢悠も含む)が毎週見られればそれで満足。マット・ディモンの『ボーン〜』シリーズだって、内容理解できなくても楽しめた。目指したのは『24』より、『ボーン・アルティメイタム』みたいな路線か。とにかく題材がわかりにくく複雑だから、そこは無理に解らなくても大丈夫ということで。

TBS『ブラッディ・マンデイ』

(編集部:クリスタルたまき)
真木よう子も出演していた 『パッチギ!』 が見たい。

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