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4歳で白血病と診断された愛する息子が、4年にも渡る闘病生活も効果が出ず、余命いくばくもないと分かった時、母親はせめて息子の夢をすべて叶えてあげたいと立ち上がった。映画「THE BUCKET LIST/最高の人生の見つけ方」さながらの、美しくも悲しい出来事が今、英国中に涙と感動の渦を巻き起こしている。

英国ダービー・マックワースに暮らす28歳の母、ロレーン・フレミングさんは、すでに体力も失い死を待つだけの白血病の息子リース君(8)を、どうにか大きな夢で満たして天国に送り出してあげたいと思った。息子に希望リストを書かせ、周囲もおおいに協力、フェラーリやポルシェに乗せたり、一日を消防署で過ごさせてあげたり、友達と海賊ごっこのパーティを開いたりと、ひとつずつ夢は実現していった。

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だが彼の心にある最大の、そして最後の夢は、何年も前から好きだった女の子、エレノア・パースグロブちゃんとの結婚であった。ロレーンさんの何回かの申し出についにエレノアちゃんも首を縦に振り、式当日、エレノアちゃんは純白の美しいウェディングドレスを身にまとい、リムジンでリース君の自宅に到着した。

お気に入りの白いシャツに着替えて待っていたリース君は、美しいエレノアちゃんに嬉しそうに赤いバラを一本差出し、教会牧師役を務めたエレノアちゃんの母親に従い、ふたりは永遠の愛を誓い、指輪を交換し、結婚証明書にサインもしたという。

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しかしその後すぐにリース君の容態が悪化、ベッドに横たわり、ついに翌日静かに息を引き取った。ロレーンさんは、花嫁のエレノアちゃんが自宅に現れてからのリース君がずっと優しい笑顔であったことを思い出し、この夢が叶ったことを本人がどれほど喜んでいるか改めて分かったといい、周囲の協力に心から感謝している。

数々の写真とともにロレーンさんが語ったこの話は、デイリー・メール社ら複数が掲載し、瞬く間に英国中に広がった。安らかに天国に昇っていったリース君の心は、エレノアちゃんの可愛らしいウェディング姿と、ロレーンさんの愛を決して忘れないであろう。

(画像提供:©Raymonds Press Agency)

(編集部 Joy横手)

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