「松坂よ、ベケットの教訓に学べ」と地元紙。マサチューセッツ州の地元紙「プロビデンス・ジャーナル」紙の電子版は、10日付で、最近5試合で防御率・9・57と低迷が続いているレッドソックスの松坂大輔投手について、「松坂はベケットの過去から学ぶことができるかもしれない」という見出しで、関連記事を掲載した。
 「松坂は、ベケットの2006年バージョンなのだろうか」という書き出しで始まる同記事は、ここ数試合、大量失点が目立つ松坂の不振ぶりに、昨年のベケットを重ね合わせている。「1年前のベケットは、ピンチになればなるほど、バリテック捕手のサインに首を振ることが多くなり、しゃかりになって、直球とスライダーという高速系の球種に頼る傾向があった。それが、16勝をあげながら、自己ワーストとなる36被本塁打で、5・01というエースらしくない防御率に現れていた。今年は、ピンチでも、球種を旨く混ぜて、緩急を使っているので、18勝6敗で、防御率3・27という好成績を残し、サイ・ヤング賞候補にもあがっている」と分析。ベケットは、春季キャンプの際に、松坂にアドバイスするなら、何と言うかと質問された際に、「キャッチャーの配球を信じて、サイン通りに従うことだ」と答えたと紹介している。