ホリエモン×ひろゆきが、過熱するバイトテロ報道に「日本って、ものすごく暇なんじゃないか」
"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「２ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた！ なんかヘンだよね」。
今回のテーマは、続発する「バイトテロ」問題。前編では、この問題について「騒ぎすぎ」であると指摘し、「バイトテロを防ぎたかったら、お店側が『店内にスマホを持ち込んだら罰金』というようなルールを作れば済むこと」「バイトテロは昔から存在していたけど、ＳＮＳで動画や写真を手軽に投稿できるようになって可視化されただけ」と語った。
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ホリ あと、冷蔵庫に入る動画とかも話題になったけど、あれ、別に実害とかなかったでしょ。
ひろ 実害がない事件を騒いで、ニュースにしているだけですよね。
ホリ 完全にマスコミの養分になっているよね。ワイドショーでも連日報道してるんでしょ？ まあ、視聴率を稼ぎたいメディアとしては格好のネタだからなあ。
ひろ とはいえ、メディアに取り上げられちゃうと、会社としてはなんか対応している形を発表しなきゃいけなくなるわけで。だから、謝罪文を公表したり、バイトテロを行なったバイトを訴えると言ったり......。すげぇ、どうでもいい作業をみんなで増やしているような感じがします。
ホリ だいたい、昔から飲食店の厨房とかって、モラルが低い学生バイトがやってることも多かったよね。俺、大学生のときに塾講師をしていて高校生からバイトのときの悪行を山ほど聞いてたよ。
ひろ そういうのって、割と普通のことでしたけど、これだけ騒ぎになるってことは、飲食店で働いた経験のない人が世の中に多くなったってことなんですかね。
そもそも床に落ちた食材を使ったり、調理で使っている菜箸でそのまま味見をしたり、厨房の中をお客さんが見たら驚くようなことが多いっていう話を聞きます。
ホリ 高級店ならまだしも、安い飲食店に行っている時点で、それくらいのことは念頭に置いとかないとね。
ひろ ですよね。まあ、昔は飲食店でよくゴキブリを見かけましたけど、最近は昔に比べてだいぶ良くなっているような気がしますから、以前より良くなっているとはいえ、それでも「現実の飲食店ってこんなもんだよね」ってのをわかっておかないと。
ホリ 飲食店でのバイト経験者なら、まあ、どんな状況かはわかるはずだよ。
ひろ 騒いでいる人を見ると、現実を知らないだけってことなんでしょうね。
ホリ そそ。だから、なんでこんなに騒ぐのかと......。
ひろ って考えると、こんな前からあることをいまさら話題にしている日本って、ものすごく暇なんじゃないかと思ってしまいます。
ホリ そう。暇なんだよ。だって、実害がそれほどない事件を騒いでニュースにしているわけだからね。で、細かいことを気にする系のクラスタの人がＳＮＳで大騒ぎすることで炎上している。
ひろ はいはい。
ホリ まあ、バカは一定数湧いてくるので、この問題はこれからもなくならないだろうね。日本が暇である限りは......。
ひろ （笑）
●堀江貴文（ほりえ・たかふみ）
１９７２年１０月２９日生まれ、福岡県出身。ＳＮＳ株式会社オーナー兼従業員。西野亮廣氏との共著『バカとつき合うな』（徳間書店）が発売中
●西村博之（にしむら・ひろゆき）
１９７６年１１月１６日生まれ、神奈川県出身。元『２ちゃんねる』管理人。近著に『論破力』（朝日新書）
構成／杉原光徳 加藤純平 イラスト／西アズナブル
