大迫を超えろ!今年「大化け」が期待される5名の日本人ポストプレーヤー

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大迫勇也(ブレーメン)のコパ・アメリカ欠場が取り沙汰されている。

Qolyでは先日、「日本代表、「大迫依存」を脱却し得る5名のストライカー」という記事を配信したが、Jリーグ開幕を控え、改めてポストプレーを得意とする日本人選手を取り上げよう。

小川 航基(ジュビロ磐田)

前回も取り上げたが、現在の国内で最も大迫に近い選手といえば小川だろう。

昨年の公式戦での得点はわずかに3ゴールで、そのうち2つはPKによるものだった。しかし186cmという長身ながら相手を背負った際の足元の収まりの良さは一級品といっていい。

磐田では川又らとのポジション争いとなるが、これを制し今季こそ「大化け」したい。

オナイウ 阿道(大分トリニータ)

ナイジェリア人の父親と日本人の母親のもと埼玉に生まれたオナイウ。

彼はリオ五輪の予選で脚光を浴びたが、その後、移籍した浦和でほぼ出番を得られず。しかし昨年レンタル先のJ2・レノファ山口で22ゴールを記録し、再び檜舞台に戻ってきた。

その超人的な跳躍力から高校時代に付けられた異名は“エア・マスター”。もともと足元の収まりはよく、前線でのキープ力やポストプレーに優れている。

今季プレーする大分はの目標は残留になるが、オナイウにはもっと大きなところを目指してほしいものだ。

山粼 凌吾(湘南ベルマーレ)

現在26歳と若くはないが、山粼は非常に面白い存在だろう。

福岡大学から2015年にサガン鳥栖へ加入しその後、徳島ヴォルティスで活躍した左利きのストライカーは、昨年途中、者貴裁監督が率いる湘南に引き抜かれプチ・ブレイクした。

187cmという長身を生かしての空中戦はもちろんスピードや飛び出し、ハイプレスを得意とするが、足元に受けてから味方を使うことも上手い。

昨年は者監督の強度の高いサッカーで戦術的な根幹となりナビスコ制覇に貢献した。今年はさらなる飛躍に期待したい。

皆川 佑介(サンフレッチェ広島)

体格から顔付き、プレースタイルまで元日本代表FW巻誠一郎を彷彿とさせるストライカー。

彼はプロ1年目の2014年8月、ハビエル・アギーレ新体制の日本代表でデビューを飾り、その試合でプロA契約の締結条件をクリアするという極めて珍しいケースとして話題に。

その後、アギーレ監督の辞任、また自身も結果を残せなかったことで代表から遠ざかるも、昨年はJ2・ロアッソ熊本で11得点を記録し、再びJ1の舞台に戻ってきた。

恵まれた体格を投げ出した泥臭いプレーが持ち味だが足技も苦手ではない。今季ACLでの戦いもあるチームで存在感を見せれば、代表復帰も夢物語ではないだろう。

榎本 樹(松本山雅)

最後は期待も込めて、今年、松本山雅で1年目を迎えるこの選手を紹介しよう。

榎本は昨年度の全国高校サッカー選手権大会・決勝で流通経大柏(千葉)から決勝ゴールを決め、前橋育英(群馬)を初優勝に導いたストライカーだ。

高さ、強さを武器にターゲット役となる選手で、「前橋育英のイブラヒモヴィッチ」との異名も。ボールをキープしそこから散らすなどポストプレーもこなす。

U-18日本代表歴もあるが、当時は「一番下手だった」という。ただそれだけ伸びしろがあるということだろう。快足FW前田大然との凹凸コンビが機能すれば面白くなりそうだ。