ファーウェイMate 20 Pro用メモリカード「NMカード」、日本の価格を安くしてほしい
トリプルカメラにKirin 980を搭載したファーウェイの「Mate 20 Pro」が日本でも発売になり好調な出だしとなっているようです。メモリ容量も256GBあるので一般的な利用には困ることは無さそう。でもせっかくメモリカードスロットがあるのだから、メモリを増やしたいところですよね。

ところがMate 20シリーズが採用したのはファーウェイ独自の「MNカード」。Nano SIMカードと同じ大きさというメリットはあるものの、現時点ではファーウェイ以外から販売されていません。しかもMate 20を販売している国でも、まだNMカードが未発売の国も多く見られます。筆者の居住する香港でも、ファーウェイのオンラインストア「Vmall Hong Kong」ではまだNMカードの取り扱いがありません。

ではほかの国ではどうでしょうか?中国では以前記事で書いたようにオンラインストアに商品ページができたものの入荷は大幅に遅れました。Mate 20本体を買ってもNMカードを買えない状態が続いたのです。11月中旬になりようやく入手できるようになり、現在はファーウェイの店舗でも販売がはじまっていますが在庫は128GBと256GBのみで、64GBはありません。価格が割高なNMカード、64GBは「安い製品もある」という見せ球的な位置づけで、市場流通はほとんどしていないのかもしれません。



128GBのNMカードの価格は中国で399元、約6530円。他の国を見るとイギリスではアマゾンで売っていますが、128GBで35.95ポンド、約7850円。シンガポールでは正規品を扱うECサイトで108シンガポールドル、約8920円。中国より割高です。



そして日本ではヨドバシカメラとビックカメラが取り扱いますが、価格は22680円(税込)。どうやらカードリーダーも付属のようですが、カードリーダーの価格は中国で98元(約1600円)。それを差し引いても倍以上の値段。割高感がさらに増してしまっています。



日本は流通などでコストがかかり、海外端末のアクセサリの値段が割高なことはよくあります。Galaxyシリーズの純正カバーも日本で入手できるようになりましたが、1.5倍から2倍程度の価格がつけられることもあります。とはいえNMカードのようにスマートフォンに必須のアクセサリ・周辺機器であれば、メーカーのほうである程度価格コントロールしてほしいところです。



なお中国・深センのパーツビルの正規品問屋に行くと、128GBのカードは300元台前半で売られています(ただし保証は実質的に無し)。ということでメーカーからの卸価格はもっと安いわけです。現在日本でNMカードを安価に入手するためには、アマゾンなどで販売されている輸入品に頼らざるを得ません。

ファーウェイは日本でも楽天にオンラインストアを公式に出しています。NMカード普及のためにも、Mate 20 Proを買ったユーザーには割引販売するなど、公式に安く購入できる販路を開いてほしいものです。