トイレに出されていた貼り紙(写真は、天乃咲哉さん提供)

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名古屋市内の駅にあったトイレの貼り紙の内容が、「理解を超えている」などとネットで話題になっている。

「どういうことなん?」「状況が全く想像できないのだが」。ツイッター上で2018年7月21日、貼り紙の写真が投稿されると、こんな驚きの声が上がった。

トイレットペーパーを2分割して便座に敷く

貼り紙では、「洋式便器のトイレットペーパー使用について」と題して、「無駄使いは、おやめ下さい」と呼びかけが行われていた。

それによると、最近、トイレットペーパーを丸ごとホルダーから取り出し、真ん中から2分割して便座に敷き、用を足すと汚物入れに捨てていく人がいる。これは、便座に直接肌が触れないようにするためだという。

2分割されたペーパーの写真も添えてあり、それを見ると、ペーパーがぐじゃぐじゃになっていた。貼り紙では、「次に使用された方はペーパーが無い為、お困りです」と訴えていた。

貼り紙の写真は、テレビアニメにもなった「このはな綺譚」などの作品で知られる漫画家の天乃咲哉さんが投稿した。

天乃さんは、ペーパーを2分割するというやり方について、「素手で引き裂いてるっぽい」と指摘し、「すごい怪力な女性だなと思った」と驚いていた。

トイレの貼り紙についての話題は、ツイッターのまとめサイト「togetter」でも取り上げられるほどの反響を集めている。

被害はほぼ毎日あったが、貼り紙でなくなる

ペーパーを2分割する行為については、「二つ折りした長めのを左右に敷けば済む話」「消毒できるウエットティッシュやアルコールスプレーじゃあダメなのかな」「使い捨ての便座シート持ち歩けばいい」と疑問の声が上がった。ただ、「常識が通じない人なんでしょうねえ...」との指摘も出ている。

名古屋鉄道の広報部は7月25日、名古屋本線・鳴海駅の構内の女子トイレにこの貼り紙を出していたとJ-CASTニュースの取材に認めた。

しかし、具体的なことについては、「客のプライバシーに関わりますので、お答えは差し控えさせて下さい」と明かさなかった。もう被害が出ていないとして、この日のうちに貼り紙を撤去したとしている。男子トイレにも、いたずらや嫌がらせを止めるように貼り紙を出していたという。

関係者によると、ペーパー2分割の被害は、ほぼ毎日あった。貼り紙は6月下旬ぐらいに出し、それからは被害がなくなった。和式便器はあったが、こちらは使っていなかったという。