エリート県知事・米山氏の「満たされなかった」欲求 出会い系のめりこんだ理由、赤裸々に語る
「女性問題」で辞職を検討するとしていた新潟県の米山隆一知事(50)が2018年4月18日に記者会見し、辞職の意向を表明した。女性問題の具体的内容について「次の会見できちんと話したい」などと繰り返していた前日17日の会見からは一転、米山氏は「相手の方の歓心を買う」目的で、金銭を渡して女性と交際していたことを明らかにした。
週刊文春は、この交際を「買春」「援助交際」といった文言を使って報じることが明らかになっている。米山氏は、金銭の授受は「交際の中でのこと」だとして違法性を改めて否定したが、「そうでないと取られる余地もあった」とも。こういった「交際」につながった理由を「お付き合いする人に恵まれなかった」「満たされなかった」などと振り返った。
二股「交際」指摘に「厳密にいうならそういう時期」も
米山氏は会見冒頭、
「私自身としては、非常に、落選中の中で、なかなかお付き合いする人にも恵まれない中で、お付き合いする人を探す。そしてその中で、相手の方の歓心を買うと言うんでしょうか、そういった中で、プレゼントがあったり金銭の授受があったりということがあった」
などと金銭の授受を認めた上で、
「私としては、それは交際の中でのことであったという風に思っていたが、しかし、それは、そうでないと取られる余地もあった」
とも話した。文春報道によると、米山氏が出会い系サイトで知り合った女性と月1回程度会い、そのたびに3万円を渡していた。16年の知事当選後はそれが4万円に増えたといい、米山氏は事実関係を認めた上で
「(会う場所が東京都内から新潟に)場所が変わり、タクシーなど使うので増やした」
「歓心を買おうと思っていた。それによって、より好きになってもらおうと思っていた」
と釈明。複数の女性と同時に「交際」していた可能性については、
「厳密にいうならそういう時期はあるが、基本的には一時期にはひとり」
なと話した。
「無理をしなくても愛されるのってこんなに楽なのかと思い...」
文春は
「援助交際は売春防止法に抵触する行為」
だと指摘している。こういった点を念頭に、会見では弁護士の資格を持つ米山氏に対して、自らの交際の違法性を問う質問も出た。米山氏は
「これは好かれるためだと自分に言い訳していた。それが別の見方もできることを知らなかったわけではない」
「私が考えていたことと、相手が考えていたことが違った」
などと話し、米山氏と女性の見解の相違を強調した。
出会い系サイトを利用した理由については、
「ある種満たされなかったんだろうと思う」
と述懐。過去に友人の紹介で女性と交際した際の心情を振り返った。
「無理をしなくても愛されるのってこんなに楽なのかと思い、もう一度繰り返したいと思った」
ツイッターでは19時時点で、米山氏が利用したと報じられている出会い系サイト「ハッピーメール」が、多くつぶやかれたキーワードを集計する「トレンド」欄に掲載されている。