海外からのスキーヤーがひっきりなしにやってくる「ニセコラーメン風花」

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冬にはパウダースノーを求めて海外から多くのスキーヤーが集まるニセコ。そんなパウダースノーを取り入れたラーメンで、外国人観光客を中心に大きな話題になっている店があります!

【写真で見る】まるでパウダースノーに覆われたような「ニセコラーメン」(1060円)

その店は「ニセコラーメン風花」。ここを訪れた人のほとんどが注文する人気メニュー「ニセコラーメン」は、何よりその見た目にびっくり。なんとニセコのパウダースノーのように真っ白なんです! まさに「インスタ映え」しそうな真っ白のラーメンですが、このラーメンが出来た理由には地元・ニセコ愛にあふれる店主の想いがありました。

「地元の倶知安をアピールしたラーメンを作りたい!」と考えた店主。思いついたのが、倶知安の名産であるジャガイモを使うこと。そのジャガイモを麺に練りこんだり、スープに混ぜたり…と試行錯誤を続け、2008年の創業から1年。ジャガイモをたくさん使ったビジソワーズスープを、ふわふわのクリーム状の泡にしてスープの上を覆う今のスタイルが完成しました! 

食べてみると、ビジソワーズの粘り気が中太麺とよく絡み合い、ジャガイモの甘さとコク・味噌の風味が奥深い味わいを作り出します。そして、麺に絡めて食べるとジャガイモの旨味がより一層際立ちます。さらにスープにビジソワーズを混ぜるとコクが深まり、一杯で二度味が楽しめるラーメンです。

外国人観光客にもすっかり人気となったこの店。この日も店内を見るとほとんどが外国人観光客で、聞こえてくるのは英語ばかり。でもこの店が外国人観光客に支持されているのは味だけではありません。実は「ニセコラーメン」は当初は日本人観光客に向けて作ったのですが、外国人の来店者から「スパイスがもっと欲しい!」という声が増えたため、「辛味噌ニセコラーメン」を筆頭に辛いメニューも揃えるように。

また、店主が着目したのは外国人の食スタイル。日本人はラーメン店では基本的にラーメンだけを食べる人が多いですが、海外ではラーメンはコースメニューの一品という考え方。このため時間をかけてビールやほかの料理と共にラーメンを楽しむ人が多いのだとか。これを受けて酒と日本食の丼やおつまみのサイドメニューを充実させ、客を回転させることよりも滞留してもらうメニュー作りを意識し、店主曰くラーメン店ではなく「Ramen Restaurant」を目指したとのこと。

その結果、外国人観光客に大受け! またたく間に口コミが広がり、海外の観光サイトにも紹介され、行列を作るようになったんです。

外国人観光客にも喜んでもらえるよう、ラーメンの味だけでなく品揃えにまで心を配る「ニセコラーメン風花」。彼らの作り出すおもてなしの心を、ぜひ味わってください。

ニセコラーメン風花 ■住所:倶知安町字山田179-36 ■電話:0136・23・3444 ■時間:12:00〜14:45(LO)、17:30〜21:00(LO)※冬季営業は3月末まで。以降の営業時間は未定、冬季以外の営業に関してはフェイスブックをご確認下さい ■休み:不定 ■席数:36席(禁煙) (北海道ウォーカー・半田拓馬)