by Mike Dorner

岡山生まれ岡山育ちの無農薬栽培バナナ「岡山もんげーバナナ」は、皮ごと食べられる日本産のバナナです。岡山産のブランドバナナということで、もんげーバナナという名前を「初めて聞いた」という人も多いかと思いますが、まさかの日本から遠く離れた海外で「皮ごと食べられる日本産のバナナ」として話題を呼んでいます。

岡山もんげーバナナ® MONGEE BANANA 岡山生まれ 岡山育ち 無農薬栽培

http://mongeebanana.com/

これがもんげーバナナ。グロスミッシェル種のバナナを岡山で無農薬栽培したもので、一見普通のバナナですが皮ごと食べられます。公式サイト上にも「おススメの食べ方は、輪切りにして皮ごと!」と書かれています。



そんなもんげーバナナ海外で話題となり、複数メディアに取り上げられています。

New York Postは「科学者たちが皮まで食べられるバナナを発明」と題した記事を投稿。

Scientists have invented a banana with an edible peel | New York Post

https://nypost.com/2018/01/23/scientists-have-invented-a-banana-with-an-edible-peel/



New York Postは「日本語で『信じられない』のスラングである『もんげー』をもじったバナナ」としてもんげーバナナを紹介しています。また、もんげーバナナを販売するD&Tファームの広報担当であるタナカテツヤさんにインタビューを行っており、もんげーバナナは技術開発マネージャーのタナカセツゾウさんの趣味として始まった研究が実を結んだものとしています。

もんげーバナナはカ氏76度(セ氏約24度)に保った環境にバナナの木を植えて育て、一度冷凍してから解凍し、再び植えて育てるそうです。この温度の変化を加えることで植物が急速に成長するようになり、バナナの皮がレタスの葉のようになる、とテツヤさんは話したそうです。

また、もんげーバナナの生産コストは高く、週に10本が岡山県の百貨店で販売される程度と生産数も極めて少ない模様。なお、「我々はアメリカへの輸出も検討しているが、しばらくは時間がかかる可能性が高い」とのことです。



海外メディアのMashableは、もんげーバナナの基本的な情報と共に、「RocketNews24の記者によると、パイナップルのようなトロピカルな香りがするらしい」と記しています。

The Mongee is a Japanese banana with an edible peel

https://mashable.com/2018/01/25/banana-edible-peel-skin/



女性向けのファッションメディアCosmopolitan.comも、もんげーバナナを「皮を食べられるバナナが存在する」と報じています。

Japanese Company Produces a Banana With an Edible Peel

http://www.cosmopolitan.com/food-cocktails/a15885699/banana-edible-peel-mongee/



しかし、Twitter上での反応を見てみると、ほとんどの海外ユーザーはバナナの皮を食べることへの拒否感が強いようでした。



それでも日本では人気が高く、さまざまなメディアやブログがもんげーバナナを取り上げており、D&Tファームの公式ページ上の情報によるとTV番組や雑誌でも何度も取り上げられています。

また、天満屋 岡山店で販売されているもんげーバナナは人気過ぎて完売で購入できないケースもあるそうです。



加えて、YouTuberのヒカキンももんげーバナナを皮ごと食べています。

皮ごとバナナ食べてみたw - YouTube

なお、もんげーバナナは1本あたり648円で販売中。岡山まで買いに行くことができないという場合は、東京・銀座にある資生堂パーラーで提供されている「岡山県産“もんげーバナナ”のサンドウィッチ」に使用されているので、このサンドウィッチでもんげーバナナに挑戦してみるのもアリです。ただし、同メニューは数量限定でフルーツの入荷状況によりメニュー内容が変更になる場合があるとのことなので、どうしても食べたい場合は電話で確認しておくのが良さそうです。