本当に美味しいイタリア家庭料理に必要な、たったひとつのこと。

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世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、横須賀の米軍基地にお住まいのレダさんの食卓へ!イタリア人のレダさんの作る最高に美味しいイタリア家庭料理をいただきました!

軍事都市として歴史の深い横須賀

世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先で現地の人を訪ねて、世界中の食卓を実際に取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。

第26回目は、横須賀にお住まいのイタリア人の食卓からです!
イタリア料理と言えば日本中、いや、世界中の美食家から庶民まで、まさにワールドワイドに愛されている料理の1つ。普段からレストランやバーなどで食す機会の多いイタリア料理とあって、その家庭料理は一体どんなものなのか、期待に胸が膨らみます!

今回キッチハイクの一行がやってきたのは、港町情緒漂う神奈川県は横須賀市。待ち合わせ場所の横須賀中央駅でワクワクしながら待っていると、深紅のコートを羽織り、大きめのサングラスをかけた女性が颯爽と現れました。「ボンジョルノ!」と元気よく挨拶してくれたこの美女こそ、今回家でイタリア家庭料理を振る舞ってくれるレダさんです!


横須賀市は言わずとしれた、海軍基地の街。軍事都市としての歴史は深く、江戸幕府によって設立された製鉄所に由来します。第二次世界大戦時は日本海軍の基地として利用された後、戦後から今に至る迄、アメリカ海軍基地としての機能を果たしています。レダさんの夫は、その海軍施設で働く米海兵隊の一員。そうです、今回のキッチハイクは横須賀米軍基地の中!!


駅から基地の入り口までは歩いて10〜15分。途中、横須賀の商店街を通りますが、ここではドル通貨が使えるらしく、多くの商品に円とドルが併記されています。商店街を抜けると、街行く人々も外国籍の方が増えてきました。


そして、今回のキッチハイク現場、レダさんのご自宅に到着。家に入ると中は予想以上に広く、二階には子供部屋もあるようです。早速キッチンに通されると (もちろん靴は履いたまま!)、そこには丸まると大きなピザ生地が我々をお出迎え!

美味しさの決め手は、チーズ!

「今日は2種類のピザと、ラザニアを作るわ!レストランよりも美味しく作るから、楽しみにしててね!」というレダさん。まずはラザニア用のベシャメルソース作りがスタートです!


イタリアでは、ベシャメルソースは必ず手作り。日本ではベシャメルソースは市販品が売っていますが、とっても簡単なのでイタリアでは市販品すらないそうです。


ラザニア料理に大事なポイントは、「絶対においしいチーズを使う事!日本で買うと高いけど、美味しいチーズはイタリア料理には外せないの!」とのこと。


事前に作ってくれていたラザニアの具を、平べったい板状のチーズに乗せ、さらに上からチーズをかぶせ、後はオーブンに入れてゆっくり焼くだけ!




ラザニアを焼いている間に、次はピザ作りです。まずは王道の「マルガリータ」。ここでも重要なのはチーズ選び。


「マルガリータは南イタリア・ナポリのピザ。使われるモッツァレラ・チーズはナポリの近く、カンパーニャ地方のものが有名ね。北イタリアのミラノでも、カンパーニャ産が人気なのよ」と、トマトをすり潰してソースを作りながら力説するレダさん。


トマトソースのコツは、トマトの甘みを最大限に引き出すために、とにかくじっくり煮込むこと。そうすると、トマトの水分が飛び、本来の甘みがより引き出されるんだそうです。





3品目の「イタリアンソーセージ・ピザ」も、ソーセージを焼いてトマトソースで味付け&トッピングしたら、オーブンにセット!



「イタリアの家庭料理は、家族や友人への愛の形。友達と食べる時も、『どこか食べに行こう』より『家に食べにきてよ!』の方が多いわ!」とレダさんは言います。


その言葉通り、オーブンからラザニアとピザの香ばしい香りが漂ってくると、近所の友人達が次から次へと集まってきました。


いつの間にやら総勢10名を超え、一気にホームパーティがスタート!出来上がったアツアツのラザニアとピザを満面の笑みでレダさんが運んでくると、早速イタリアンワインで乾杯です!




実際に食べてみた感想

とてつもなく良い香りのするオーブンから、レダさんが運んできたラザニアと2つのピザ。まずはラザニアをカットして、大きめの一山をお皿に載せてくれました。


一口食べてみると、トマトソースの具にアツアツのチーズが絡まり、「言葉にならない美味しさ」とはまさにこのこと。横には「どう?」と得意顔のレダさん。いやはや参りました、こんなに美味しいラザニアは確かにレストランでも食べたことがありません。


続いて食べたマルガリータもイタリアンソーセージ・ピザも、焼き加減・味ともに、「最高」の一言。普段食べ慣れているはずのイタリア料理ですが、イタリアのママンの味は、我々の予想を遥かに超えた美味しさでした。


執筆: KitchHike(キッチハイク)

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