「俺の代わりはいない」大統領や総理大臣には代わりがいるだろうが、俺の代わりはいないんだ――。かつて自身をそう表現した役者がいる。俳優・勝新太郎だ。前編記事『「日本刀で斬られそうに…」「ガラス製の灰皿が飛んでくることも」息子が語る《昭和の名優・若山富三郎》の素顔』につづき甥が見た昭和の豪傑・勝新太郎の伝説の数々、そして妻・中村玉緒の逸話と近況を紹介する。昭和の映画史を語る上でも勝の存在は欠かせない。