エアラインへの補償や追加整備費用により、全体の損失額が最大70億ドル(約1兆円)に膨らんだPW1100G-JMエンジン(写真:エアバス)重工大手・IHIの井手博社長は9月以降、日本各地にある工場を行脚していた。相次ぐ不祥事に、社内でかつてない動揺と不安が広がったためだ。9月12日朝、機械式駐車場装置の談合を繰り返した独占禁止法違反の疑いで、公正取引委員会がIHIの子会社に立ち入り検査を実施した。同日夕方、さらに衝撃的な