校舎の玄関脇、来客受付がある事務室は、がらんどうだった。電気は消え、地面の土がむき出しになったさまが痛々しい。秋田市の聖霊女子短期大学付属高校は、2023年7月の豪雨で校舎1階や地下が水没。複数の部屋と電気・ボイラー設備が使えなくなった。必死の復旧活動で、8月21日には新学期を迎え、授業を再開できた。とはいえ、元通りの学校生活を取り戻すには課題が多い。体育館が、放送室が、図書館が「泥出しに1週間ぐらい、かか