米国の博物館に約29年にわたって展示されていた「寄せ書き日の丸」と呼ばれる日章旗の持ち主が判明し、2023年7月29日、東京・九段の靖国神社で遺族に返還された。日章旗は、太平洋戦争末期の1944年にサイパンに赴き戦死した岐阜県出身の旧日本兵、陸田(むつだ)繁義さんが持参したとみられ、返還された旗を手にした長男の敏弘さん(82)は「こんなことがあっていいのか、奇跡だ。そんな気持ちでいっぱい」などと話した。遺骨や遺