生物が進化しているのは、形ではなく、形作りであることが明らかになってきているという。これはどういうことなのか。学生時代から一貫して脊椎動物の付属肢の発生・再生・進化の研究を行なっている東北大学大学院生命科学研究科教授の田村宏治氏が、進化発生学をもとに、動物がどうやって進化を続けてきたのかを分かりやすく解説するのが、本書『進化の謎をとく発生学: 恐竜も鳥エンハンサーを使っていたか』(田村宏治著、岩波書